2023年4月14日

ビルメンテナンス業界の今後は安定している?現状と課題・対策を解説

MABPマガジン編集部

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ビルメンテナンスは、オフィスビルをはじめとする建物のメンテナンスに携わる仕事です。ビルメンテナンス業界に興味があるものの、将来性に不安を持つ人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ビルメンテナンス業界の現状や今後について解説します。ビルメンテナンス業界の課題やその対策もお伝えするため、ぜひ参考にしてください。

ビルメンテナンス業界の現状と今後とは

少子高齢化結論からいうと、ビルメンテナンスは安定性の高い業界であり、今後も安定した需要・市場規模が期待できます。ここでは、ビルメンテナンス業界の現状と今後について、順番に解説します。

ビルメンテナンス業界の現状について

インターネット上には、ビルメンテナンス業界の現状について発表されているデータが多く公開されています。年によって売上高が上下変動していますが、平均的にみると横ばいといえるでしょう。

2020年以降には新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し、さまざまな業界に大きな打撃を与えました。しかし、ビルメンテナンス業界の現状を見ると、急激な市場規模の縮小はありません。一般的には、社会情勢によって売り上げが流動しやすい業界が多いですが、ビルメンテナンス業界は安定性の高い業界だといえます。

ビルメンテナンス業界の今後について

ビルメンテナンス業界は、今後も安定した需要・市場規模をキープすることが予想されます。しかし、ビルメンテナンス業界も、新型コロナウイルス感染症の影響を少なからず受けています。それでも大きな市場規模の縮小がないビルメンテナンス業界が、急激に衰退するとは考えにくいでしょう。

ビルメンテナンスの対象となる建物は、オフィスビルだけではありません。デパートのような商業施設、ホテルといった宿泊施設など、多岐にわたります。こうした建物がある限り、ビルメンテナンスの仕事の需要が急減することはないでしょう。

とはいえ、新型コロナウイルス感染症による新規需要の減少などは、軽視できない不安要素です。これらの課題については、後ほど詳しく解説します。

そもそもビルメンテナンスの業務は何を行う?

ビルメンテナンス業界といっても、その業務内容はさまざまです。ビルメンテナンスの業務内容は、大まかに次の4種類に分けられます。

・清掃管理業務

・保安管理業務

・設備管理業務

・衛生管理業務

これからビルメンテナンス業界の事業承継を考えている人は、上記の業務内容について正確に理解しておくことが大切です。

ビルを清潔に管理する「清掃管理業務」

「清掃管理業務」は、建物が清潔な状態を保てるように管理する業務です。トイレや床面といった建物内の清掃だけでなく、建物外にある植え込みなどの外回りの清掃も業務の対象に含まれます。

対象物の材質に合わせて適切な清掃方法を選択するといった、専門的な知識が求められます。

ビルの安全性を管理する「保安管理業務」

「保安管理業務」は、建物の安全性を保てるように管理する業務です。火災や怪我といった事故に備えて建物内外を点検・監視し、危険性があれば是正策を講じます。

また、不審者に素早く対応するための、入退館者の管理も業務の対象に含まれます。利用者に危険が及ばないようにするうえで、保安管理業務は欠かせません。

ビル設備機器の運行を管理する「設備管理業務」

「設備管理業務」は、建物にある設備機器全般の運行を管理する業務です。電気設備や空調設備などの点検や監視に加えて、必要に応じて整備なども行い、利用者が快適に設備を利用できるようにします。

設備に異常があれば危険性を伴う場合があるため、保安管理にもつながる業務といえるでしょう。

ビルの衛生面を管理する「衛生管理業務」

「衛生管理業務」は、建物における衛生面を管理する業務です。空気中の二酸化炭素含有量、水道水の水質などを測定し、適切でなければ是正策を講じます。また、ネズミや昆虫といった衛生面を脅かす生物の防除も業務の対象に含まれます。利用者目線でいえば、清掃管理に近いでしょう。

ビルメンテナンス業界の課題とは

ビルメンテナンス業界は安定しているものの、不安要素となる課題もあります。ここでは、ビルメンテナンス業界における3つの主な課題について解説します。

企業にとって有益な人材の不足

多くの業界が少子高齢化の影響を受けていますが、ビルメンテナンス業界も例外ではありません。ビルメンテナンスの従事者は高齢者が多く、若い人材が慢性的に少ない状況となっています。

また、マネジメント層の人材も足りておらず、後継者の育成に頭を抱える企業も多いのが現状です。ビルメンテナンス業界の需要は安定していても、このまま人材不足が続けば経営は難しくなるでしょう。

新規需要の低下・市場成長の鈍化

前述した通り、ビルメンテナンス業界も少なからず新型コロナウイルス感染症の影響を受けています。感染リスクを避けてホテルや商業施設の利用者が減少し、ビル自体の需要も減りつつあるでしょう。

そのため、既存ビルで生じるメンテナンス業務を競合他社と取り合うケースも少なくありません。新規需要の低下により新しいビルが建設されなくなれば、市場成長は鈍化するでしょう。

資源コストの高騰

昨今の世界情勢の悪化により円安が続き、資源コストが高騰しています。設備管理や保安管理など、ビルメンテナンス業界には電気が欠かせません。資源コストの高騰によって電気代も増大し、ビルメンテナンス会社の経営を圧迫しています。資源コストの高騰は業種を問わず影響を及ぼしていますが、ビルメンテナンス業界においても大きな課題といえるでしょう。

ビルメンテナンス業界における課題の改善策

ビルメンテナンス業界にはさまざまな課題があるため、解決策もさまざまな面から講じていくことが大切です。ここでは前述した課題の順番に沿って、解決策を紹介します。

人材不足における解決策

人材不足に対する解決策としては、「外国人労働者の雇用拡大」が挙げられます。日本人だけでなく外国人も採用対象とすることで、労働力を確保しやすくなるでしょう。

2019年には入国管理法が改正され、外国人の在留資格に「特定技能」が追加されました。特定技能とは、特定の技能を持つ外国人が日本に滞在できる資格です。この在留資格を適用すれば、ビルメンテナンスの技能を持つ外国人を雇用しやすくなるでしょう。

新規需要の低下・市場成長の鈍化における解決策

新規需要の低下・市場成長の鈍化に対する解決策としては、海外進出が挙げられます。ビルメンテナンスの需要が高い国にアプローチすることで、国内の需要低下をカバーできるでしょう。

都市化が進んでいる東南アジア諸国だと、ビルメンテナンスの需要が高いものの、技術が不足している所が少なくありません。日本の技術を武器にして、こうした国にアプローチすれば市場拡大が図れます。

予算上、海外進出が難しい場合は、国内の既存ビルに対して修繕・建て替えを提案するのもよいでしょう。

資源コスト高騰における解決策

資源コスト高騰に対する解決策としては、高度なテクノロジーの導入が挙げられます。業務効率化により人件費を削減することで、資源コスト高騰分のカバーが可能です。例えば、清掃ロボットを導入すれば、清掃管理業務を効率化できます。

テクノロジーの導入には初期コストがかかるものの、長い目で見ればコスト削減につながるでしょう。また、人材不足に伴う従業員の負荷増大の抑止も期待できます。

まとめ

ビルメンテナンス業界は安定性が高く、今後も安定した需要・市場規模が期待できます。ビルメンテナンスの対象となる建物はオフィスビルやデパート、ホテルなどさまざまです。こうした建物がある限り、ビルメンテナンスの仕事が急減することはないでしょう。

ただし、ビルメンテナンス業界にも人材不足や新規需要の低下など、複数の課題があります。これからビルメンテナンス業界への参入を考える場合は、こうした課題に対する解決策を理解しておくことが大切です。

ビルメンテナンス業界の事業承継・M&Aに興味がある人は、事業承継・M&Aのエキスパートである「M&Aベストパートナーズ」へぜひご相談ください。

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