オンリーワンとして突き抜ける流儀
異色の経験で磨かれた、物事を見抜く感性

これまでのご経歴を教えてください。
三重県出身で、19歳まで地元で過ごしました。周囲に流されるように大学進学を決めて、青学の法学部に入学しました。ただ、実際に通ってみると「自分には合っていないな」と感じて、中退しています。
その後は約5年間、飲食業界の仕事に携わっていました。働いていた環境はとにかく人が良くて。色々な人との出会いがあり、「この人はどんな人なのか」などと、物事を俯瞰する視点を持つ経験ができたと思います。
25歳のときに人材紹介会社に転職し、会社の買収や上場準備といった大きな変化を経験しました。その後、M&Aベストパートナーズ(以下、MABP)に入社しました。
前職の会社を選んだ理由は何ですか?
人材の流動性が高く、組織変化が活発で挑戦的な環境だったからです。「自分が成長したい」というよりも、「チャンスが転がっている環境かどうか」を重視していました。
組織が大きく動くタイミングや、変化が激しい場所には、自然とチャンスが生まれます。実際に入社後すぐに会社が買収され、上場に向けて一気に環境が変わっていく中で、想像以上に多くの経験を積むことができました。
勢いのある組織に属していながら、転職を決意したのはなぜですか?
シンプルに「もっと稼ぎたい」と思ったことがきっかけです。PEファンドで働いている友人らから、「収入が高くてお前にぴったりの仕事を見つけた。M&Aだ」「お前は人の3倍頭が良くて、人の3倍努力してきて、人の3倍いい奴だ。だから人の3倍稼ぐ権利がある」と言われたんです。そこからM&A業界を調べ出して、この領域で勝負してみたいと思うようになりました。
プロ集団としての潔さと合理性
M&A仲介会社は他にもある中で、MABPを選んだ理由は何でしたか?
齋藤社長の「組織にスキルの多様性は必要だが、人格や性格の多様性は必ずしも必要ではない」という考え方に惹かれました。
複数の仲介会社を徹底的に調べる中で、当時MABPの採用で使われていた心理テストに対するレビューに、齋藤社長が回答していた内容を目にしたんです。
社員の入れ替えを過度に恐れず、最適なチームをつくることで、組織としてのパフォーマンス最大化を追求する。そのスタンスに強く共感しました。自分自身も、価値観が近いメンバーで構成された組織のほうが、高い成果を出せると考えているので、非常にフィットしていると感じました。
また、松尾副社長の掲げる「全員4番バッター」という考え方も魅力的でした。誰かに依存するのではなく、一人ひとりが主体的に結果を出す組織で働きたいと思い、入社を決めました。
実際にMABPに入社してみて、前職との違いを感じる点はありますか?
大きな違いは、組織全体のスタンスだと感じています。意欲の高いメンバーが揃っているため、モチベーションの差に悩まされることがない点は、非常に働きやすいです。
また、前職ではテレアポも徹底的にやり切った経験がありますが、現在はソーシングを任せられる体制が整っているため、より自分の役割に集中できています。
これまでの経験を活かしつつ、無駄な負荷を減らしながら成果に向き合える環境だと感じています。
M&Aアドバイザーとして仕事を続けるモチベーションは何ですか?
一番大きいのは、やはり収入面です。一般的に高収入と言われる水準を大きく超える可能性があります。「大きなリターンを狙える環境で、結果に向き合い続けること」自体が、この仕事を続けるモチベーションになっています。
成果を引き寄せる「関係性の設計力」

仕事の中で日々意識していることはありますか?
「関係性を主体的に設計する」ことです。自分の関わり方次第で、相手との関係性は変えられると考えています。
例えば、信頼できる先輩・後輩のような関係を築きたいのであれば、こちらが後輩として接する。逆に、自分がリードすべき局面であれば、相手に必要な情報や判断軸を提示しながら、プロジェクトを前に進めていく。そうやって役割を整理しながら関係性をつくっていくイメージです。
M&Aは、最終的に企業を託していただく仕事です。そのためには、どのような関係性でプロジェクトを推進するのが最適かを見極め、主体的に関わり続けることが重要だと思っています。
中長期的に見ても価値になるのは「人とのつながり」です。目の前の案件だけでなく、その先も続く関係構築を常に意識しています。
加えて、シンプルですがコンディション管理も大切にしています。しっかり睡眠を取り、常に高いパフォーマンスを維持することも、この仕事においては重要な要素だと考えています。
ご自身の強みについてはどのようにお考えですか?
人間関係のマッピング能力は比較的高いと思います。誰にどのタイミングでどのように伝えるべきか、といった判断を、組織全体の構造や関係性を見ながら組み立てるイメージです。
例えば社長に提案をする際も、その方個人だけでなく、株主はどう考えるか、ご家族はどう感じるか、その意思決定の背景にある人間関係まで含めて想像します。さらに、その方にとってどんな提案であれば評価が上がるのか、どんな言葉が響くのかも意識しています。
こうした “アドバイザーからは普段見えにくい関係性”を踏まえてコミュニケーションを設計できることが、結果的に意思決定を前に進める力になっていると感じています。
あとは、社長の皆さんからは僕と話すと「前向きになれる」と言われることが多いですね。M&Aの提案をする中で最終的に選ばれるかどうかは、「誰と進めたいか」という点にかかってきます。そういった意味で、最後の意思決定に影響を与えられる点は、自分の強みかもしれません。
今後描いているキャリアビジョンはありますか?
いまのところ特にない、というのが本音です。
目の前の仕事にしっかり向き合っていれば、結果が出て、その先に新しい選択肢ややりたいことが見えてくると考えています。自分にとって大事なのは、最終的にどうすれば幸せでいられるかということです。キャリアに関しても、あくまで「どうすればより良い状態を実現できるか」という経済合理性の延長で考えています。
その時々で最適な選択を積み重ねていくことが、結果的に自分にとって良いキャリアにつながると思っています。
これからM&Aアドバイザーを目指す方に向けてメッセージをお願いします。
最初の1年〜1年半は結果が出ない前提で準備しておいた方がいいです。M&Aは成果が出るまでに時間がかかる仕事なので、短期で結果を求めすぎると苦しくなってしまいます。
特に、前職である程度の収入があった方ほど、最初のギャップに戸惑うケースは多いと思います。経済的な余裕がなくなると、どうしても判断が短期的になり、本来のパフォーマンスも発揮しづらくなります。逆に、腰を据えて取り組める環境があれば、この仕事は大きなリターンを狙える領域でもあります。
1年半ほどは実績がなくて当たり前くらいで、ドンと構えられる準備をした上でチャレンジしてほしいですね。
プロフィール情報