「自らの専門性で、お客様に深く貢献したい」切実な決意から始まったM&Aアドバイザーへの道
原点は「家族を支えたい」という思い
前田さんのご経歴を教えてください。
愛知県出身で大学卒業後は、銀行に入行しました。地元の愛知県は製造業が盛んな地域なので、「製造業を支える仕事に就きたい」という思いが漠然とありました。就職活動では、商社やメーカーなど様々な業種の採用試験を受けましたが、最終的には特定の業種に縛られず、幅広い産業の発展に貢献できる銀行を選びました。
銀行では法人営業に従事し、非常にシビアな交渉が求められる現場も経験しました。その後、大手M&A仲介会社を経て、現在のM&Aベストパートナーズ(以下、MABP)に参画しました。
銀行からM&A業界へ転身された経緯は何だったのでしょうか?
一つは、当時、身近な家族を支える必要に迫られたことで、「一刻も早く、自分の力で結果を出し、その成果が報酬として直接返ってくるような環境に身を置きたい」という切実な思いが芽生えたことです。次の月にはM&A仲介会社の面接を受けていたほど、当時は必死な思いでした。その時の決断が、自分にとって大きな転機となりました。
一方で、キャリアとしての理由もあります。銀行員は融資を中心に、様々な部署やグループ会社と連携し幅広い領域でお客様の課題解決に関わることができますが、何でも提案できるがゆえに自分の中に「これだけは負けない」という絶対的な専門性が欠けていることに危機感を感じていました。もっと能動的に、自分の実力で勝負できる専門性を身につけたいと考え、やりがいと対価が直結するM&A業界に飛び込みました。
成約の先にある「家族や従業員の人生」までを想像する

前職もM&A業界でしたが、そこからなぜMABPに移られたのですか?また、環境や文化の違いを感じることはありますか?
前職は上場している大手M&A仲介会社で、在籍期間中に数件ではありますが、成約のご支援に携わりました。上場企業という立場上、会社側のスケジュールに沿って動くことが求められる場面もあり、それ自体は組織として当然のことだと感じていました。ただ、より柔軟にお客様のタイミングに合わせた支援ができる環境で力を発揮したいという気持ちが芽生え、転職を決意しました。
その点、当社は非上場だからこそ非常に自由度が高く、本当にお客様のためになるタイミングで最善の支援ができることが魅力でした。また、組織がコンパクトで意思決定が驚くほど早く、小回りがきく点も特徴です。働く側にとっても、成果に対する報酬の反映スピードが迅速であることもは、当社の特徴だと感じています。
仕事をする上で、ご自身が大切にしているスタンスは何ですか?
実務的な知識やスキルは当然として、人としての気配りを大切にしています。M&Aはオーナー様にとって人生の大きな転機ですが、それは従業員の皆様や、オーナー様のご家族にとっても同様です。目の前の交渉をまとめることだけにとらわれず、その先にいらっしゃる多くの方々の生活まで想像力を働かせ、配慮を欠かさないように意識しています。
また、譲渡企業様と譲受企業様のどちらか一方に偏るのではなく、双方が納得できる「適正な着地点」を探ることを心がけています。中立・公平な立場で両者に寄り添い、調整を重ねることこそが、アドバイザーとしての誠実さだと考えています。
生い立ちで培った「気配り」を強みに、代えのきかない存在に

案件を進める上で、ご自身の強みは何だと思いますか?
「気配り」だと自負しています。私は母子家庭で育ち、幼少期から周囲の多くの方々に支えられてきました。そうした環境の中で、無意識に周囲の状況や人の顔色を伺って生きてきたようなところがあります。周囲の目を気にしすぎるという側面もありましたが、今ではそれが、お客様への配慮の力へと変わりました。
また、お客様とは「交渉相手」としての駆け引きではなく、本音で話せる「相談相手」として信頼していただくことを第一に考えています。私自身も本音で喋りますし、変な駆け引きはしないようにしています。この人間味のある関わり方が、私のスタイルだと感じています。
社内の雰囲気はいかがですか?また、前田さんがチームメンバーとの関わりで大切にしていることは何ですか?
アドバイザー同士の関係性は非常にフラットで、人としての余裕を持った方々が集まっている組織という印象です。この業界にありがちなギスギスした空気感も全くありません。年上の先輩方が私に対しても、当たり前のように敬語でリスペクトを持って接してくださる姿勢は本当にすごいことだと思いますし、一人の社会人として対等に向き合っていただけているなと感じます。
だからこそ私も、お客様と同様に、社内においても周囲への配慮やリスペクトを欠かさないことを意識しています。仕事は責任が伴うので当然厳しく取り組まなければなりませんが、それ以外の場面では、互いに余裕を持って笑い合える関係を築けていることが、チームの強みだと思っています。
最後に、M&Aアドバイザーを目指す方に向けてメッセージをお願いします。
M&Aに携わる仕事は様々ありますが、どれもマネーモチベーションと根性だけで成り立つ仕事ではないと考えています。自分の知恵を絞って、お客様のために何ができるかを徹底的に考えて、そのためには自分の時間を割いても後悔がないと思えるような人が向いていると個人的には思います。
また、お客様へ提供した価値の対価として、後から報酬がついてくるという順序を履き違えると良くないと思っています。そんな誠実さを持ってお客様と向き合える方と一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。
プロフィール情報