アスリート思考で挑む、嘘のない言葉で揺るぎない信頼を
強豪サッカー部で築いたビジネスの土台
今泉さんのご経歴を教えてください。
静岡県出身で、法政大学を卒業後、地元の静岡銀行に入行しました。支店勤務を経験後、本部で M&Aの手法の一つである「MBO」に関する業務に関わったことがきっかけで、M&Aという仕事に強く興味を持つようになりました。
その後、M&A業界に転身し、前職のM&A仲介会社でいくつかの案件を経験しましたが、会社が買収されたことに伴う社内情勢の変化などもあり、改めて自分のキャリアを見つめ直しました。M&Aという仕事自体の楽しさや社会的意義は強く感じていたので、同業界での転職を考え、縁あって現在のM&Aベストパートナーズ(以下、MABP)に入社しました。
学生時代に打ち込んでいたことは何ですか?
小学校から大学まで、文字通りサッカー一筋の生活でした。特に大学時代は非常にレベルの高い環境に身を置いており、同期15人のうち10人ほどがプロに進んだほどです。
学生時代のサッカーで得た経験は、いまの仕事の土台にもなっています。特に、中学・高校時代は、規律も上下関係も非常に厳しい環境で、しんどいことや我慢を強いられることも山ほど経験しました。そこで培われた「打たれ強さ」や「精神的なタフさ」があるからこそ、仕事で壁にぶつかっても「あの頃に比べれば」と冷静に向き合えていると思います。
M&A業界へ参入された経緯は何だったのでしょうか?
根底にあるのは、「プロサッカー選手になった仲間たちに負けたくない」という対抗心です。スポーツ選手は活躍すれば若いうちから収入が多いイメージですし、華やかな舞台で活躍かっこよさがあると思うんですけど、そのイメージを、社会人になってもなんか忘れたくないと思っていました。
銀行に入ったのも、若くして裕福な家庭を築けるくらいのお金持ちになれるだろうと思ったからなのですが、実際には年功序列の壁がありました。銀行員としての生涯賃金では勝てるかもしれませんが、彼らが現役でいる間に、ビジネスの世界で収入面でもやりがいの面でも肩を並べ、あるいは追い越したいと考えたとき、M&A業界は非常に合っていると感じました。自分の努力が成果や報酬に直結するM&A業界は、まさにアスリートの世界に通じるものがあります。そのシビアさと、社会貢献性の高さが共存している点に惹かれ、M&A業界へ飛び込むことを決めました。
深い信頼関係の先に。オーナー社長と分かち合う、想像を超える成約の喜び

同業他社からMABPに参画し、環境や文化の違いを感じることはありますか?
MABPに入社して真っ先に感じたのは、業界特有のネガティブな要素が驚くほど削ぎ落とされていることです。前職での経験があるからこそ痛感するのですが、この業界では時として社内競争や情報の不透明さが課題になることも少なくありません。しかし、MABPは非常にオープンで透明性が高いのが特徴です。社内には有益な情報を自ら共有し合う文化があり、メンバー同士が互いにリスペクトし合っている感覚があります。
また、役員の方々を含め人間的に尊敬できる方が多く、面接の際にも「この人たちとなら信頼して働ける」と直感しましたが、その印象は入社後も全く変わりません。
この仕事を続けたいと思う魅力やモチベーションはどこにありますか?
20代という若さでありながら、何十年も情熱を注いで会社を経営してこられてきたオーナー社長から、会社の未来という、この上なく大切な決断を託していただけることに、責任の重さと大きなやりがいを感じています。
M&Aは成約に至るまでの難易度が非常に高く、成功体験の回数自体は他の営業職に比べれば少ないかもしれません。しかし、一つ一つの案件の密度が凄まじく、オーナー様と深い信頼関係を築き、最終的に成約を迎えた時の喜びは何物にも代えがたいものがあります。
また、素晴らしい人間性を持つ経営者の方々と共に仕事ができる日々は、私自身にとって非常に大きな刺激になっています。
今泉さんが仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
一言で言えば、誠実さです。当たり前ではありますが、お客様に対しても社内に対しても、嘘をつかないこと、ごまかさないことを徹底しています。
M&Aアドバイザーは、時には耳の痛いことや言いづらいこともお伝えしなければなりませんが、情報を曖昧にして後回しにすることは、結果的にお客様の不利益につながってしまいます。オーナー様のご要望には全てお応えしたいという思いは常に持っていますが、できないことはできないとはっきりお伝えし、その上で最善策を共に考えるという、正面から向き合う姿勢を大切にしています。
ミッドフィールダー(MF)として磨いた、俯瞰的視点と調整力

案件を進める上で、ご自身の強みは何だと思いますか?
プライベートでも、昔から仲介役にまわる機会が多く、調整力は高い方だと自負しています。実際に、私が紹介した友人同士が結婚に至ったケースもあり、周囲の気持ちを汲み取って調整することに喜びを感じるタイプなんだと思います。
こうした資質は、学生時代に打ち込んだサッカーの経験、特にミッドフィールダーという役割を通じて、少しずつ育まれたものだと考えています。ミッドフィールダーは常に周囲を俯瞰し、全体の流れを把握する視野の広さが求められるポジションなので、譲渡企業様と譲受企業様の間に立つ現在の業務においても大きな助けになっています。
単に情報を機械的に伝えるのではなく、両者の意向を自分なりに汲み取って、互いに誤解が生じないよう丁寧な言葉選びを心がけています。また、何か一つお伝えするにしても、お電話やオンライン、あるいは直接お会いしてお話しすべきかといった、その時々のお相手の心情に寄り添った対応を大切にしています。
一方、チームメンバーや仲間とのかかわりで大切にしていることは何ですか?
「自分が持っている情報はすべて出し切る」というスタンスです。これまでの経験や業界知識、あるいは会食の席でオーナー様から伺った生の声など、社内のアドバイザーのためになるかもしれないと思った情報は、自分の中に留めず積極的に共有するようにしています。
私自身、まだまだ周囲に教えていただくことの方が多い立場ですが、少しでも自分が貢献できる部分は惜しみなく還元したいと考えています。部署の垣根を超えてフラットに相談し合えるMABPの環境を活かし、チーム全体の知見を底上げできるような存在でありたいです。
最後に、M&Aアドバイザーを目指す方に向けてメッセージをお願いします。
M&Aアドバイザーは非常に泥臭く、忍耐が必要な仕事だと思います。時には予期せぬ状況や厳しい局面に直面することもありますが、そこで一喜一憂することなく、一歩引いて客観的に物事を見つめ、受け入れることのできる方がこの仕事に向いていると感じています。
私自身、日々の業務を通じてこの仕事の難しさと同時に、それ以上のやりがいを実感しています。前向きに、そして誠実に仕事と向き合える方と切磋琢磨できる日を楽しみにしています。
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