相手を知り、寄り添い、動き続ける
異文化で芽生えた「成長への渇望」
石橋さんのご経歴を教えてください。
2014年に大学を卒業後、野村證券株式会社に入社し、約9年間リテール営業に従事してきました。
さいたま支店・長崎支店では個人富裕層や未上場企業オーナーの皆さまを、本社PB部・本店WM部では上場企業オーナーの皆さまを担当し、各地・各セグメントのお客様と向き合う中で、多くのことを学ばせていただきました。
野村證券を志望した理由は、社会人として価値を発揮していくうえで「金融の知識」は不可欠だと考えたためです。加えて、若いうちから企業オーナーの方々と直接関わり、濃い経験を積める環境に魅力を感じ、新卒で入社を決めました。
同社はOJTを中心とした育成スタイルであり、お客様との取引を通じて、ビジネスの基本動作や信頼関係の築き方、その重要性を実践の中で学んできました。これらの経験が、現在の仕事の土台になっていると感じています。
どのような学生生活を送っていましたか?
サークル活動のストリートダンス、海外留学、バックパック旅行等、やりたいことをとことんやろうと、その資金を捻出するために飲食店やバーで夜な夜なアルバイトをしたり、ありがちな学生生活を送っていたように感じます。
転機となったのは、1年間中国へ留学したことです。
社会人になる前、上述したような生活でしたからもちろん社会人になるモチベーションが自分になく、当時近隣で最も成長率が高かった中国に決めました。案の定、学生のモチベーションも日本と全く異なり、中国は良い企業に就職するため、稼いで田舎の家族に貢献するため等、明らかに大学生活の目的が日本人の学生と異なりました。
彼ら学生や、中国のある会社で仕事もして現地スタッフと知り合う中で、日本でビジネスを通じてもっと自分の人生を豊かにしたいと思うようになりました。
学生時代から行動力が光りますね。前職を経て、M&Aベストパートナーズ(以下、MABP)へ転職したきっかけは何でしたか?
実家が両親や祖父まで経営者という、いわゆる「経営者一家」で育ったこともあり、いずれは自分自身も経営に携わりたいという想いがありました。その実現に向けて、より成長できる環境に身を置こうと考え、転職を決意しました。
MABPを選んだきっかけは、知人からの紹介です。もともとM&A業界には同僚や知人が複数いたため、主要な仲介会社については一通り情報収集をしていました。その中で、MABPは成果を出すための仕組みやサポート体制が整っており、自身の成長を最大化できる環境だと感じ、入社を決めました。
行動量と調整力で、経営者の意思決定を前に進める

大企業からの転職を経験し、前職との違いを感じる点はありますか?
大きく異なる点は、報酬形態(歩合給)や働き方の自由度です。出社義務に縛られないなど、サラリーマンでありながら裁量の大きい環境だと感じています。
一方で、営業の本質的な部分は前職と大きくは変わらないとも考えています。だからこそ、これまで培ってきた経験を活かしながら、より成果に直結する働き方ができている実感があります。
異業種からの転職者ならではの強みはありますか?
ビジネスマンとしての基本動作や富裕層、法人営業の素地があることです。
M&Aは経営の一手段であり、企業成長、後継者(適任者)不在、相続対策等、オーナーの目的は様々ですよね。前職では、M&A以外のソリューションを日々提案してきました。M&Aをあくまで経営課題を解決するための一手段として捉え、オーナー様ごとの目的に応じた本質的な提案ができる点も強みです。
さらに、そうした素地を発揮するための行動力と、それを支えるタフな精神力も前職で培われたように感じます。人より早く成果を出す。そのためには、人と同じ行動量では成り立ちませんから。
大変な局面も少なくないなかで、この仕事を続けるモチベーションについて教えてください。
経営の転換点に深く関われることですかね。
譲渡オーナーにとっては、これまで築いてきた会社の未来を託す、経営人生の中でも最も重要な意思決定の一つですし、譲受企業にとっても大きな成長戦略に関わる重要な判断です。
その双方の想いや意思決定に寄り添いながら、最適な形でつなぐ役割を担えることに、この仕事ならではの大きなやりがいと魅力を感じています。
石橋さんが仕事で大切にしていることは何ですか?
相手の立場に立って考えることですね。
アドバイザーという仕事上、顧客理解が大前提のため、まずは相手を深く知り、理解することを常に意識しています。HPなどで事前に把握できる情報はしっかりとインプットしたうえで、対話の中では事業の背景や想いといったパーソナルな部分にも丁寧に耳を傾けるようにしています。
そうして得た情報をもとに、自分ごととして課題を捉え、状況に応じた最適な選択肢を提示する。単なる情報提供にとどまらず、意思決定に寄り添う存在であることを大切にしています。
案件を進めるうえで、ご自身の強みは何だとお考えですか?
“調整力”だと考えています。
M&Aのプロセスでは、売り手・買い手だけでなく専門家など、関係者ごとに見ているポイントや不安が異なります。
「どこが本質的な争点なのか」「どこは調整可能なのか」を整理して言語化するようにしています。
そのうえで、社長にも専門用語をかみ砕いてお伝えしながら、双方が納得できる条件やスケジュールに落とし込むことで、交渉やプロセスが止まらないように意識して動いています。
この“間に入ってかみ砕き、整理して、合意に結びつける調整力”が、案件を前に進めるうえでの自分の強みだと考えています。
挑み続ける者だけが、成長できる環境

チームメンバーや仲間との関わりで大切にしていることはありますか?
「情報をオープンに共有すること」です。
M&Aは基本的に非公開情報ばかりで、一人ひとりが現場で得た知見やノウハウが、そのまま個人の財産になりがちです。
だからこそ、社内で得た気づきや学びはできるだけ共有し、チーム全体の知恵にしていくことを意識しています。
また、自分自身もオープンなスタンスを保つことで、周囲からも情報や相談ごとが自然と集まりやすい関係性をつくることを心がけています。
その結果として、個人プレーではなく、チームとして案件の精度やスピードを高めていけると考えています。
自分自身の成長のために今チャレンジしていることはありますか?
特別なことというよりも、今日できることを一つひとつ積み上げていくことを大事にしています。
具体的には、「今日はこれくらいでいいか」と妥協せず、もう一歩頑張る、といった小さな行動を積み重ねることを心がけています。
何事も量をこなせば、やがて効率が上がり、余力が生まれます。
その余力を新しい物事に取り組む時間に充てることで、長い目で見たときの成長につながると考えています。
今後のキャリアビジョンについて教えてください。
まずはM&Aアドバイザーとして、まだまだ道半ばだと感じていますので、この仕事をより深く極めていきたいです。
一件一件の案件に真摯に向き合い、専門知識だけでなく、経営者の方に寄り添えるアドバイザーとしての総合力を高めたいですね。
そのうえで、自分の中ではキャリアリミットも定めており、将来的に独立、ないしは経営側の仕事に携わることを視野に入れています。
最後に、M&Aアドバイザーを目指す方に向けてメッセージをお願いします。
M&Aアドバイザーは、決して楽に成果が出る仕事ではありません。だからこそ、人よりも行動し続けられるかどうかが大きな差になると感じています。
私自身も、前職で培った行動量とタフさをベースに、とにかく量をこなすことを意識してきました。その積み重ねが、少しずつ成果につながっている実感があります。
一方で、営業の基礎や法人営業の経験がある方であれば、その土台は必ず活かせる仕事でもあります。
高い目標に向かって、自ら考え、動き続けられる方にとっては、大きく成長できる環境だと思います。ぜひ挑戦してみてほしいです。
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