M&Aにおけるオリジネーションの意味は?その他の用語との違いも解説

著者
M&Aベストパートナーズ MABPマガジン編集部

M&Aを円滑に進めるためには専門的な知識やノウハウを必要とするため、M&A仲介会社など専門家へサポートを依頼するケースが一般的です。

M&Aの専門家が担う業務にはさまざまなものがありますが、そのなかに「オリジネーション」と呼ばれる業務があります。

そこで本記事では、オリジネーションがどのような業務なのか、またオリジネーションに至るまでに何をすべきなのかをM&A仲介会社であるM&Aベストパートナーズが詳しく解説します。

この記事でわかること

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M&Aにおけるオリジネーションとは?

M&A仲介会社など、専門家が担う代表的な業務として「準備・交渉・最終契約」があり、オリジネーションとはこの3つの業務のうち「交渉」の業務を指します。

買い手候補となる企業との交渉〜基本合意書の締結に至るまでに生じる交渉(買い手候補との初期交渉、トップ面談時の条件交渉など)を遂行する、M&Aのプロセスのなかでも非常に重要な業務です。

M&Aでのソーシング・エグゼキューションとの違い

オリジネーション以外のM&Aに関する業務の名称として、「ソーシング」「エグゼキューション」というものがあります。

それぞれの意味、そしてこの3つのなかでオリジネーションがどのような位置付けなのかを解説します。

ソーシングとは

「ソーシング」とは、オリジネーションの前段階のプロセスである「買い手となりうる企業を選定し交渉を進めるまでの業務」を指します。

ソーシングによってどれだけ希望条件に近い企業を探し出せるかどうかが、その後のオリジネーションを成功させる鍵ともいえ、M&Aの土台作りともいえる業務です。

なお、M&A仲介会社によっては、企業の選定〜交渉までのプロセスを一つのものと位置付け、ソーシングとオリジネーションを同一とするケースもあります。

ソーシングについてより詳しく知りたい方は、以下の関連記事もご覧ください。

エグゼキューションとは

「エグゼキューション」は、オリジネーションの後工程であるデューデリジェンス〜クロージングまでの業務です。

デューデリジェンス後の最終交渉や条件に変更が発生した場合の契約書の修正、その他にもクロージングまでに必要となるさまざまな業務が含まれます。

エグゼキューションについてより詳しく知りたい方は、以下の関連記事もご覧ください。

オリジネーションの位置付け

ソーシング・オリジネーション・エグゼキューションは、いずれもM&Aのプロセスにおいて欠かすことのできないものです。

しかし、ソーシングでとても条件のよい買い手候補が見つかったとしても、オリジネーションがうまくいかなければ最終段階であるエグゼキューションまで辿り着くことはできません。

そのため、3つの業務のなかでもオリジネーションはM&Aの成功を左右する非常に重要な位置付けとなっています。

オリジネーションを円滑に進めるために必要なこと

オリジネーションを円滑に進めるためには、売り手となる企業とサポートを依頼する専門家が密に連携し、以下の流れに沿って準備(ソーシング)を行うことが大切です。

  1. M&Aの目標・戦略の設定
  2. M&A仲介会社の選定
  3. 相手企業とのマッチング
  4. 戦略・スキームの提案(ピッチング)
  5. 調査と分析

M&Aの目標・戦略の設定

M&Aを検討するにあたり、はじめにM&Aによって目指す目標やM&A成功に向けた戦略をしっかり設定しましょう。

例えば、「後継者問題を解決したい」「企業の成長を目指したい」など、目標を明確にすることで戦略が立てやすくなり、M&Aのプロセス全体をスムーズに行いやすくなります。

以下の記事では、M&Aによって後継者問題が解消できた事例をご紹介しておりますのでぜひ参考にしてください。

M&A仲介会社の選定

M&Aのアドバイスを受けられる専門家には、M&A仲介会社のほか税理士や会計士など多岐に渡りますが、オリジネーションのメイン業務は交渉です。

専門家へ依頼する場合は、M&A仲介会社のようにM&Aにおける交渉経験が豊富な専門家を選ぶようにしましょう。

こちらの記事ではM&A仲介会社を選ぶポイントをご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

相手企業とのマッチング

M&Aの目的の一つに成約後のシナジー効果創出がありますが、効果を最大化させるためには売り手企業と買い手企業、両社の目的がマッチすることが重要です。

目的が一致していれば交渉時の意見の食い違いを最小限にでき、最終交渉が決裂するリスクを低減できます。

スキームの提案(ピッチング)

M&Aのスキーム(ストラクチャー)にはさまざまな種類があり、目的によってどのスキームが適しているかは異なります。

M&Aによるシナジー効果を創出させるためにも、自社の考えだけでなく専門家からのスキームの提案(ピッチング)も考慮したうえで、総合的に判断することが大切です。

M&Aのスキームについてはこちらの記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

調査と分析

M&A仲介会社などの専門家がスムーズにオリジネーション(交渉)を進めるためには、売り手企業と買い手企業それぞれの強みや弱み、経営状況などを調査・分析することが大切です。

あらゆる情報を事前に入手することで交渉時の説得力をより強いものにすることができるため、依頼する側の企業は自社情報をしっかり伝えるようにしましょう。

まとめ

M&Aを行ううえで、専門家からのサポートは欠かすことができません。

依頼できる業務は、段階ごとにソーシング・オリジネーション・エグゼキューションがありますが、なかでもオリジネーションは最終契約の成功を左右する非常に重要な役割を担っています。

オリジネーションを円滑に行い、自社の目的や条件とマッチしたM&Aを成功させたいとお考えの方は、ぜひM&Aベストパートナーズへご相談ください。

オリジネーションはもちろん、最初のフェーズであるソーシングから最終段階のエグゼキューションまでのプロセスを、知識と経験の豊富な専任アドバイザーが一貫してサポートさせていただきます。

著者

MABPマガジン編集部

M&Aベストパートナーズ

石橋 秀紀

ADVISOR

各業界に精通したアドバイザーが
多数在籍しております。

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