M&Aストーリー
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ご成約事例
私は東京都の出身です。「何かしらの資格を取ろう」という軽い気持ちから、看護学部のある大学に進み看護師の資格を取得しました。ただ、幼少期に身体の弱い母が入退院を繰り返していて、そばで見ていた経験から「困っている人を助けたい」という想いは漠然とありましたね。
2009年から7年ほど勤務した大学病院では、非常にシビアな病態で亡くなる方が多い病棟に配属されました。多くの患者さんが「最期は家に帰りたい」と願いながらも叶わず、病室で息を引き取っていく現実を何度も目にしてきました。
そんな方々の姿を間近で見て「最期まで自分らしく、自宅で過ごせる環境を作りたい」と決意したことが、病院を辞めて起業へと踏み出す大きな動機となりました。
都内を拠点に、訪問看護事業を展開しています。私たちが特に力を入れているのは、末期の患者さんが住み慣れたご自宅で、ご家族やお孫さん、あるいはペットといった「大切な存在」に囲まれながら、最期の時を穏やかに過ごすためのお手伝いです。
ご自宅での看取りは病院とは異なり、亡くなった後のケアの際に、ご家族から自然に笑みがこぼれることがあります。思い出を振り返り、涙を流しながらも「最後まで本当によく頑張ったね」「あなたらしく逝けたね」と声をかける姿に立ち会うことも少なくありません。
ご自宅で介護されるご家族の大半が「本当にやりきった」という達成感を抱かれています。私たちは、ご本人とご家族双方にとっての「最後の砦」であり「心の拠り所」となるのが使命で、この役割を担えることを心から誇りに思っています。
2016年、私の想いに賛同してくれた大学病院時代の後輩に声をかけ、私を含めた3名で事業をスタートしました。幸いなことに運にも恵まれ、開業からわずか3〜4ヶ月で黒字化できました。
創業当初の業務は、私が最も実現したかった末期患者様の看取りが中心でした。経営的な視点で見れば、介入後すぐに最期を迎えられる方が多いため、常に新規の依頼を受け続けなければならない非常に不安定なビジネスモデルです。また、終末期ケアはスタッフの負担も重く、多くの事業所が受け入れに消極的になる領域でもありました。
しかし、私たちは困難な状況にある方々を積極的に受け入れました。その結果、地域の方々から「あそこなら断られない」「親身に対応してくれる」という評判をいただけるようになったんです。この差別化が信頼を生み、新しい患者さんとのご縁が次々と広がっていきました。
ここ2年ほどは従業員が15名ほどの規模で、採用やマネジメントはスムーズに進み、利用者様からもご満足いただけている運営ができていました。しかしその裏では、代表の私が経理、労務、人事、さらには現場での24時間オンコール対応まで、一人で背負っているのが実態でした。
そのため「事業がさらに拡大すると、私の目が届かなくなって現場のオペレーションが回らなくなるのでは」という強い懸念を抱くようになったんです。私たちが大切に築き上げてきたものをさらに発展させるには、自分一人の力だけでは限界がある。そう痛切に感じました。
同じ志を持つパートナーとの協力体制も模索しましたが、納得のいくところは見つかりませんでした。MABPの永沢さんとお会いしたのは、そんなタイミングでしたね。
永沢さんと対話を重ねていくうちに「自社にはないリソースを活用し、さらに組織を成長させてくれる相手がいるのであれば、私の役目はここで一旦終わりにしてもいい」と考えられるようになりました。これがM&Aを検討するきっかけです。
担当の永沢さんは、常に「私の味方」になってくれる、本当に心強い存在でした。
私は仕事柄、あらかじめ物事をかっちり決めて動くのは苦手で、常に走りながら修正していくタイプです。永沢さんも同様に、締めるべきところは締めつつも、それ以外はとても柔らかく「ゆるい」雰囲気をお持ちで、大雑把な私には本当に相談しやすく感じられました。
以前に会った他社の方からは、最初から細かなシートへの記入を求められ「面倒だな」と引いてしまったのですが、永沢さんの対応は全く違いましたね。また、趣味のゴルフの話題で盛り上がるなど、ビジネスを超えたフランクな信頼関係も築けました。
何より「M&Aはあくまで選択肢の1つなので、嫌になったら止めてもいいですよ。自分の思うように決めてください」と言ってくださったことで、心が軽くなって、無理やり話をまとめられる心配がなく、いつでも「止める」と言える安心感があったからこそ、前向きに考えられました。
永沢さんと初めてお会いしたのが、2025年6月のことです。
当時は多くの仲介会社から連絡をいただき、その中の1社とは実際にお会いしています。ただ、提示された条件が想定より低く、手続きにも多大な手間がかかりそうで少し気が引けてしまいましたね。いわば「セカンドオピニオン」といった感覚で、永沢さんからのお話も伺うことにしたんです。
永沢さんとの面談では「現時点ではM&Aは考えていない」とはっきりお伝えしました。永沢さんは私の意思を尊重した上で「あくまで1つの選択肢として、メリットとデメリットを整理しましょう」と寄り添ってくださいました。その誠実な姿勢に安心して、具体的な検討をスタートさせました。
その後、計3社のご紹介を受け、各社の経営陣と面談しました。どの方とも話が盛り上がり、非常に有意義な時間だったと感じています。今回のご縁となった譲受企業とは同年10月にTOP面談を実施。2026年2月末に、100%株式譲渡という形で無事に成約を迎えました。
M&Aにおいて大前提としたのは「今いる社員が困らず、利用者様にもご不便をおかけしないような運営体制」を確実に引き継げることでした。その上で、私個人の展望として「いつまでも一つの場所に縛られず、新しい挑戦ができる自由」を重視したんです。
実は、昔からやりたいことが山ほどあって、経営の傍らで次のステップへの構想をずっと温めてきました。そのため、各社とのTOP面談では、この私の想いをどこまで汲み取ってもらえるかを注視していました。
1社目や2社目も非常に好条件ではありましたが、私が完全に事業から離れられない形態だったため、決断には至りませんでした。その際、永沢さんは「無理に折れてまでM&Aをする必要はありません。納得できる会社が見つかるまで探しましょう」とアドバイスしてくれたんです。
「いつでも交渉を止めていい」という彼の言葉が本物だと確信でき、とても心強く感じました。
M&Aを検討する上で最も懸念していたのは、法人譲渡後も以前の役割に縛られ続け、身動きが取れなくなることでした。もしこの部分が曖昧なまま話が進んでしまい、後になって条件を反故にされるようなことがあれば、私も新しいチャレンジに踏み出せません。
その点、3社目として永沢さんから紹介された譲受企業は、初回の面談からその後のやり取りに至るまで、私の今後の立ち位置や条件を明確に提示してくださいました。これが私にとって大きな信頼につながり、同社に対して好印象を抱く要因となりましたね。
譲受企業の代表とTOP面談でお会いした際、その経営に対する考え方に感銘を受けました。利用者様やスタッフを想う姿勢が私と似通っていて「この方なら安心して任せられる」と、直感的に確信しました。
同社は、私たちの会社と同じ区内で事業を営んでいて、実は以前から名前は存じ上げていたんです。ただ正直なところ、当初は他社と比較して優先順位は決して高くはありませんでした。
しかし、エリア的に近すぎず遠すぎずという絶妙な距離感は、大きなシナジーを生む予感がありました。また、岐阜に拠点を置く大手調剤薬局グループを親会社に持ち、東京進出を加速させている背景も魅力的でした。
今後のグループ拡大に伴うビジネス的な広がりが、最も具体的にイメージできたんですよ。今では代表とも冗談を言い合えるほど、確固たる信頼関係も築けています。
最終的にM&Aを決断できた要因は、譲受企業の代表と直に対話を重ねる中で「経営に対する考え方や価値観、そして目指すべきゴールがほぼ一致している」と感じたことです。
何のためにこの事業を行うのか、何を大切にすべきかといった根本的な視点が共通していて「この方なら私たちが大切にしてきた想いを引き継いで、さらに発展させてくれる」と心から思えました。それが、譲渡を決意する最大の決め手でしたね。
また、私が強く望んでいた「譲渡後はすっぱりと手を離し、新しい挑戦に専念したい」という意向に対しても誠実な回答をいただけて、それも大きな後押しとなりました。
M&Aに限らず、どんな決断にもメリットとデメリットが共存します。全てが理想通りという選択肢はなく、一つひとつを天秤にかけ「自分は何を一番に守りたいのか」を丁寧に見極めていく。そうやって納得のいく答えを選び取っていくことが、M&Aの本質なのかもしれませんね。
アドバイザーの永沢さんは、いつも気軽な姿勢で相談に乗ってくださいました。決して無理強いすることなく、私の迷いや不安に対して適切な形でサポートしてくれたんです。私ひとりで悩み続けていたら、おそらく今回のような着地点には辿り着けませんでしたね。
もし、私の周りで同じような悩みを抱えている経営者がいれば、迷わずMABPの永沢さんを紹介したいと考えています。
今後は、今までの経験を私の強みとして活かし、リソース不足に悩む中小企業の経営者の力になりたいですね。多くの経営者が「孤独だ」と口にします。経営の「土台」を整えるコンサルティングを通じて、そんな方々をサポートすることが、私の新たな役割だと思っています。
先ほども申し上げた通り、経営者という立場は非常に孤独なものです。自社が抱える課題や経営上の苦悩を誰にも理解してもらえず、一人で抱え込んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな中で、M&Aは単なる出口戦略ではなく、自社の課題についてフラットに相談に乗ってもらえる貴重な「選択肢」の一つになると、私は考えています。
今回お世話になったMABPの永沢さんは、会社の将来だけでなく、私個人の今後のキャリアについても親身になって考えてくれました。成約を急かすのではなく、一人の人間として私の味方になってくれる存在がいたことは、大きな決断をする上で非常に大きな支えとなりましたね。
もちろん、全ての仲介会社が永沢さんのように寄り添ってくれるとは限りませんが、一人で迷い続けるよりも、思い切ってプロに相談してみる価値は十分にあると思います。すぐに手放さなくても、誰かに今の状況を話すだけで心が軽くなって、進むべき道が見えてくるはずです。
M&Aを実施する目的や背景は多岐にわたって存在するため、
ひとつとして同じ案件や事例は存在しません。
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