M&Aストーリー
株式会社MIMA
M&A成約事例
成長戦略型M&Aで、Win-Winの関係を築く。
M&Aに至る背景100年企業を目指す中で、組織変革の必要性を感じる。
父親の興した住宅設備会社を2代目として継承。リフォームの元請け企業になりたいと一念発起し、大阪府八尾市の住宅リフォーム売上ランキングで9年連続トップの企業にまで成長させたのが、株式会社 MIMAの代表取締役社長、美馬功之介氏だ。
地域に根ざし、地域に愛される会社になろう。八尾に骨を埋める覚悟で事業を営む美馬氏にとって、当初M&Aは縁遠いものだった。会社を強くしたい。10年先、100年後も続く会社にしたい、という思いがあった。しかし、本気で100年企業を目指すとなると、いまの若手社員がしっかり実力をつけ、知識や経験、企業文化を伝承していかなければならない。社長自らがトップセールスマンとして仕事を獲ってくるのではなく、組織を根本から変えて底上げする必要があった。
会社の規模が大きくなるにつれ、家族経営の体質はそぐわなくなるだろう。自分の代で会社をつぶすわけにはいかない。それに、自分の息子に無理やり会社を継がすのも本意ではない。もともと全国展開は考えていなかったが、地域一番店を標榜する中で、やがて美馬氏はM&Aを視野に入れるようになった。レベルの高い企業と一緒になることで、MIMAのステージが上がり、従業員の活躍のフィールドが広がるのであれば、それは素晴らしいことではないか、と。
地域に根ざし、地域に愛される会社になろう。八尾に骨を埋める覚悟で事業を営む美馬氏にとって、当初M&Aは縁遠いものだった。会社を強くしたい。10年先、100年後も続く会社にしたい、という思いがあった。しかし、本気で100年企業を目指すとなると、いまの若手社員がしっかり実力をつけ、知識や経験、企業文化を伝承していかなければならない。社長自らがトップセールスマンとして仕事を獲ってくるのではなく、組織を根本から変えて底上げする必要があった。
会社の規模が大きくなるにつれ、家族経営の体質はそぐわなくなるだろう。自分の代で会社をつぶすわけにはいかない。それに、自分の息子に無理やり会社を継がすのも本意ではない。もともと全国展開は考えていなかったが、地域一番店を標榜する中で、やがて美馬氏はM&Aを視野に入れるようになった。レベルの高い企業と一緒になることで、MIMAのステージが上がり、従業員の活躍のフィールドが広がるのであれば、それは素晴らしいことではないか、と。
M&Aから連想されるのは、「身売り」や「敵対的買収」など、どちらかと言えば否定的な言葉ばかりだった。MABPの松尾直樹と出会い、いざ提案を受ける段階になってもまだ、美馬氏の中には不信感があった。しかし、松尾が発した「成長のためのM&A」という言葉に、美馬氏は心を動かされた。自身が経営者として継続的に経営に参画し、大手資本と組んで会社を成長させていく。そんなM&Aの形もあるのかと、目から鱗が落ちる思いがした。
一方の松尾も、ある思いを抱いていた。M&Aがクライアントにとって本当にいい選択肢になるのであれば勧めるし、ならないのであればこちらから断りを入れる。しかし、美馬氏の話を聞き、会社のステージを上げたいという思いはM&Aで叶うはずだと確信した。譲受企業とWin-Winの関係を築くM&Aを必ず実現させよう。そう固く心に誓った。
一方の松尾も、ある思いを抱いていた。M&Aがクライアントにとって本当にいい選択肢になるのであれば勧めるし、ならないのであればこちらから断りを入れる。しかし、美馬氏の話を聞き、会社のステージを上げたいという思いはM&Aで叶うはずだと確信した。譲受企業とWin-Winの関係を築くM&Aを必ず実現させよう。そう固く心に誓った。
M&Aの決断“いいとこ取り”で、シナジー効果を最大化。
美馬氏がM&Aのことを先代に告げたとき、最初は難色を示された。「お前は会社をつぶす気か?」「買収されて、MIMAがなくなってもいいのか?」と、翻意を促されもした。しかし最終的には、現経営者の判断に任せる、とのことで落ち着いた。また、未来の事業承継については、海外の大学に通う息子には自分のやりたいことをやってほしいと、元々美馬氏に世襲の意向はなかった。
いよいよMIMAの「成長のためのM&A」が前に進むことになる。松尾は譲受企業である安江工務店に、美馬氏の覚悟を伝えた。また、八尾市の住宅リフォーム売上ランキングで9年連続トップというMIMAの実績が正当に評価されることにも心を砕いた。
安江工務店は愛知県名古屋市に本社を置く住宅リフォーム会社で、東京証券取引所ジャスダック スタンダード市場と名古屋証券取引所市場第二部に上場している。中古住宅の販売とリノベーションをセットで行うビジネスモデルを確立し、西日本エリアにおけるM&Aも積極的に行っていた。MIMAはそのビジネスモデルの展開を八尾で担うことになる。
いよいよMIMAの「成長のためのM&A」が前に進むことになる。松尾は譲受企業である安江工務店に、美馬氏の覚悟を伝えた。また、八尾市の住宅リフォーム売上ランキングで9年連続トップというMIMAの実績が正当に評価されることにも心を砕いた。
安江工務店は愛知県名古屋市に本社を置く住宅リフォーム会社で、東京証券取引所ジャスダック スタンダード市場と名古屋証券取引所市場第二部に上場している。中古住宅の販売とリノベーションをセットで行うビジネスモデルを確立し、西日本エリアにおけるM&Aも積極的に行っていた。MIMAはそのビジネスモデルの展開を八尾で担うことになる。
松尾の調整により、譲渡企業と譲受企業のトップ会談が実現。そこで美馬氏は確かな手応えを感じることになった。初対面で少しでも違和感があると、それは時間の経過とともにどんどん大きくなっていく。しかし、安江工務店の経営陣との会話の中で、違和感を覚える瞬間はまったくなかった。地域密着型の事業展開など、MIMAがこれまでやってきたこと、MIMAがこれからやりたいと思っていることに理解を示してもらえた。きっと、同じ方向を向いて進んでいける。お互いに“いいとこ取り”をしながら、シナジー効果を生み出せるはずだと確信した。
とはいえ、このM&Aは人生最大の決断である。不安はゼロではなかった。何でも自分で決められる“お山の大将”から、形式上は親会社にお伺いを立てる立場になる。それと同時に、創業一族のプライドも失われる。しかし、このM&AがMIMAにとってプラスになるかどうか、あるいは己のプライドが保たれているかどうかは、10年後にわかると自分に言い聞かせ、ついに美馬氏は決断することにした。
とはいえ、このM&Aは人生最大の決断である。不安はゼロではなかった。何でも自分で決められる“お山の大将”から、形式上は親会社にお伺いを立てる立場になる。それと同時に、創業一族のプライドも失われる。しかし、このM&AがMIMAにとってプラスになるかどうか、あるいは己のプライドが保たれているかどうかは、10年後にわかると自分に言い聞かせ、ついに美馬氏は決断することにした。
M&Aの振り返りと展望伸び盛りの企業同士が手を組み、さらに強い企業体になる。
安江工務店による資金的なバックアップもあり、美馬氏は“攻めの経営”を展開している。中古住宅の販売とリノベーションをセットで行うビジネスモデルを八尾でも浸透させるために奮闘中だ。そんなワクワクするような前向きな取り組みもあれば、難しさを実感する要素もある。上場企業である安江工務店の関係会社として連結決算の対象となり、経理業務のスピード化と品質向上は急務だ。しかし、従業員のスキルアップにもなるし、経営者である自分にとっても組織体制の仕組みが学べるのは貴重な機会だと、美馬氏はすべてを前向きに捉えている。
元来、リスクを取るのは好きな性格だ。乗り越えられる自信があったからこそ、M&Aを決断した。いくつなってもリスクはつきまとう。美馬氏はそれを、いまの年齢であれば乗り越えられる、と感じたのだ。仮に年齢が60歳を超えていたら、それは引退を視野に入れた「事業承継型M&A」になっていただろう。しかし、今回は明らかに「成長戦略型M&A」だ。そして、「敵対的M&A」とは対極の「友好的・共存共栄型M&A」であるとも言えた。
ところで、安江工務店には「連邦経営」という考え方がある。グループ企業がそれぞれの良さや強みを発揮。互いにノウハウを共有しカバーし合いながら、全員で伸び続けていく。それはまさに、M&Aの理想形なのではないかと、松尾は感じている。伸び盛りの企業同士が手を組み、さらに強い企業体になる成長戦略型M&Aが、今後日本でも増えていくことになるだろう。
「信頼できる譲受事業と出会う前に、信頼できる仲介会社と出会う必要がある」と、美馬氏は今回のM&Aを総括する。「今後私たちMIMAと安江工務店さんは、リフォーム業界におけるトップランナーになるでしょう。その環境づくりに伴走してくれたのが、MABPの松尾さんです。M&Aのように絶対に失敗が許されない局面で重要なのは、何を言うか、よりも、誰が言うか。私は松尾さんと巡り会えて本当に良かったし、これから一生付き合うパートナーだと思っています」
元来、リスクを取るのは好きな性格だ。乗り越えられる自信があったからこそ、M&Aを決断した。いくつなってもリスクはつきまとう。美馬氏はそれを、いまの年齢であれば乗り越えられる、と感じたのだ。仮に年齢が60歳を超えていたら、それは引退を視野に入れた「事業承継型M&A」になっていただろう。しかし、今回は明らかに「成長戦略型M&A」だ。そして、「敵対的M&A」とは対極の「友好的・共存共栄型M&A」であるとも言えた。
ところで、安江工務店には「連邦経営」という考え方がある。グループ企業がそれぞれの良さや強みを発揮。互いにノウハウを共有しカバーし合いながら、全員で伸び続けていく。それはまさに、M&Aの理想形なのではないかと、松尾は感じている。伸び盛りの企業同士が手を組み、さらに強い企業体になる成長戦略型M&Aが、今後日本でも増えていくことになるだろう。
「信頼できる譲受事業と出会う前に、信頼できる仲介会社と出会う必要がある」と、美馬氏は今回のM&Aを総括する。「今後私たちMIMAと安江工務店さんは、リフォーム業界におけるトップランナーになるでしょう。その環境づくりに伴走してくれたのが、MABPの松尾さんです。M&Aのように絶対に失敗が許されない局面で重要なのは、何を言うか、よりも、誰が言うか。私は松尾さんと巡り会えて本当に良かったし、これから一生付き合うパートナーだと思っています」
お客様プロフィール
株式会社MIMA
代表取締役社長美馬 功之介 氏
1965年にガス器具販売や住宅設備業として創業。1990年、株式会社美馬商店に法人化。2003年に美馬功之助氏が社長に就任し、社名を株式会社MIMAに改称。リフォーム専門企業として、不動産売買や中古住宅のリノベーション、外壁塗装、耐震などを展開。「超地域密着」「ワンストップの住まいサービス」を旗印に掲げ、地元・八尾市では住宅リフォーム売上で9年連続トップの実績を誇る。資本金1,000万円。従業員19名。大阪府八尾市中田3丁目11
M&Aストーリー
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