2023年11月13日
センコーグループホールディングス<9069>、保育・学童事業のSERIOホールディングス<6567>をTOBで子会社化
twitter

センコーグループホールディングスは13日、保育園・学童保育施設の運営を手がけるSERIOホールディングスにTOB(株式公開買い付け)などを行い、完全子会社化すると発表。総額47億3100万円を投じる。センコーは関東で保育・学童事業を展開し、関西を地盤とするSERIOを傘下に取り込み、事業の成長を加速させる。

TOBは2段階に分けて行われる。第1回TOBはSERIO社長で筆頭株主の若濵久氏が保有する全株式36.66%(231万6046株)を取得するのが目的。買付価格は1株625円で、TOB公表前営業日の終値601円に3.99%のプレミアムを加えた。

買付予定数は所有割合85.7%にあたる541万8461株としているが、事実上、若濵氏のみの応募を想定しており、買付代金は約14億4700万円。買付期間は11月14日~12月12日の20営業日。決済の開始日は12月19日。公開買付代理人は東海東京証券。

第1回TOBの終了後、センコーは第2位株主でSERIO株の14.24%を持つ若濵氏の妻の資産管理会社KDTの全株式を約5億6000万円で取得し、完全子会社化する予定。

第2回TOBは一般株主が対象。買付価格は1株877円で、第1回TOB公表前営業日の終値に45.92%のプレミアムを乗せた。買付期間は12月21日~2024年2月7日の30営業日。買付代金は最大約27億2000万円。決済の開始日は同2月15日。

SERIOは2005年に既婚女性の就労支援を目的に設立。2010年に学童保育施設、2012年に保育園の運営を始めた。関西を起点に全国で215の学童保育施設・保育園(8月時点)を運営し、約2万人の子供たちが利用している。2018年に東証マザーズに上場(2022年4月に東証グロース上場へ移行)。

製造、建設、不動産、
医療・ヘルスケア、物流、ITのM&Aは
経験豊富な私たちがサポートします。