ビジョナリーホールディングスは6日、国内投資ファンドの日本企業成長投資(東京都千代田区)のTOB(株式公開買い付け)を受け入れて株式を非公開化すると発表。眼鏡店「メガネスーパー」を展開するビジョナリーをめぐっては前社長の星﨑尚彦氏による仕入先・顧客との不正取引問題などで信頼回復が急務になっており、非公開化したうえで外部パートナーの傘下でガバナンス体制を再構築する。ビジョナリーはTOBに賛同している。
買付主体は日本企業成長投資が設立したHorus(東京都千代田区)。ビジョナリー株の買付価格は1株につき200円。TOB公表前日の終値109円に83.49%のプレミアムを加えた。買付予定数は3725万5958株。買付予定数の下限は所有割合66.67%にあたる2483万7300株。ビジョナリーの筆頭株主で32.33%の株式を持つ医療IT大手のエムスリーはTOBに応募することで合意している。買付代金は最大74億5119万円。
買付期間は10月10日~11月21日。決済の開始日は11月29日。公開買付代理人は野村証券。
現筆頭株主のエムスリーはTOB成立後、ビジョナリーに再出資して引き続き経営に関与する予定。出資比率は日本企業成長投資75%、エムスリー25%が想定されている。
ビジョナリーホールディングスは1976年に埼玉県大宮市(現さいたま市)にメガネスーパーとして設立。2004年に株式を店頭登録。2017年に持ち株会社制に移行し、現社名に変更。同年、東証ジャスダック市場に上場(2022年4月に東証スタンダード市場に移行)。2020年2月、エムスリーを引受先とする第三者割当増資を行い、同社が筆頭株主にとなった。
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