2023年7月28日
東京センチュリー<8439>、オリコオートリースなど2子会社をオリエントコーポレーション<8585>に譲渡
twitter

東京センチュリーは、自動車リース事業のオリコオートリース(OAL、東京都台東区。売上高885億円、営業利益32億6000万円、純資産145億円)、小口リース事業のオリコビジネスリース(OBL、同。売上高222億円、営業利益6億9200万円、純資産24億円)の2子会社を、折半出資相手のオリエントコーポレーションに譲渡することを決定した。
オリコとの間でかねて事業戦略と体制面の再構築を検討していた。OAL、OBLがそれぞれ実施する自己株取得に東京センチュリーが応じる形。譲渡価額は2社分合計で60億円(うちOAL分48億円)。譲渡予定日は2023年9月29日。

オリコと東京センチュリーはリテール(個人)分野のリース需要への対応を目的にOALを2008年に、OBLを2015年に折半出資で設立した。OAL、OBLの両社に対し、オリコは営業・審査・保証業務を担当し、東京センチュリーはリース事業に関するノウハウなどを提供。これまで両社について、東京センチュリーは子会社、オリコは持ち分法適用関連会社としていた。

計画によると、OAL、OBLが東京センチュリーの保有株のうち一部をそれぞれ自己株取得する。これに伴い、現在50%の東京センチュリーの持ち株比率はOAL34%、OBL20%に低下する。一方、オリコの持ち株比率はOAL66%、OBL80%となり、両社を子会社化する。

オリコは従来型の信販モデルからの発展的な脱却を掲げており、その一環。所有から利用へのシフトが流れとなる中、リース事業を重点領域と位置付けている。とりわけ、脱炭素の観点からEV(電気自動車)や充電設備などの市場拡大とともに、リース需要が一層膨らむとみている。

製造、建設、不動産、
医療・ヘルスケア、物流、ITのM&Aは
経験豊富な私たちがサポートします。