イーレックスは、カンボジアで水力発電プロジェクト（出力8万キロワット規模）に取り組むシンガポール合弁企業SPHP CO., Pte Ltd.の持ち分33％を追加取得し、子会社化することを決定した。
合弁パートナーであるシンガポールのエンジニアリング企業ISDN Energy Pte Ltd.の保有分をすべて取得し、現在34％の持ち分比率を67％に引き上げ、経営への関与を強める。併せて、当初2023年2月を予定していた運転開始時期を2025年11月に変更した。取得価額は約31億円。取得予定は2023年3月中。

イーレックスは2019年、カンボジアでの水力発電プロジェクトに参画。イーレックスが34％、現地の発電会社Asia Energy Power Co. Ltd.とISDN Energyが各33％を出資し、事業主体のSPHPを設立した。

同プロジェクトを巡っては環境アセスメント、地雷除去、住民移転などはすでに完了。昨年末にファイナンスの組成が整ったのを受け、今年1月からダム本体の着工に向けた迂回路トンネルの建設などが始まっているという。