2025年12月11日
ラクスル<4384>、米ゴールドマン・サックスと組みMBOで株式を非公開化
twitter

印刷・広告のプラットフォーム事業を展開するラクスルは、米ゴールドマン・サックスと組んでMBOで株式を非公開化することを発表した。積極的な投資による規模の拡大を進めるうえで、短期的な業績や株価動向にとらわれない経営体制が必要と判断し、株式を非公開化して、M&Aの推進や既存事業・新規事業への投資強化を進めていくとされる。

MBO(経営陣による買収)の一環としてTOB(株式公開買い付け)を実施する。買付期間は2025年12月12日~2026年2月4日までの33営業日で、決済の開始日は2026年2月12日。公開買付代理人は野村証券。ラクスルはTOBに賛同を表明し、株主に応募を推奨している。買付主体はゴールドマン・サックス傘下のR1(東京都港区)。買付価格は1株につき1710円で、公表前営業日の終値1250円に対して36.8%のプレミアムを加えた。TOBによる買付代金は約1044億円。買付予定数は6106万2650株で、下限は3969万9100株(所有割合66.6%)となっている。同社の東証プライム市場への上場は廃止となる。TOB終了後、ラクスルの創業者である松本恭攝会長と永見世央社長は議決権の50%を取得し、継続して経営にあたる予定で、松本会長と永見社長それぞれの資産管理会社がR1の祖父母会社に対して再出資を行い、最終的にゴールドマン・サックスが議決権比率の50.00%を保有し、松本氏の資産管理会社が23.68%、永見氏の資産管理会社が26.32%を保有する構図になる見込み。

ラクスルは2009年に設立。2018年に東証マザーズ市場に上場し、2019年に東証1部に移行(2022年4月に東証プライム市場に移行)。

製造、建設、不動産、
医療・ヘルスケア、物流、ITのM&Aは
経験豊富な私たちがサポートします。