三菱電機は、鉄道・交通・電力といった社会インフラや製造設備を監視・運用するOT（オペレーショナル・テクノロジー）関連のセキュリティー事業を抜本的に強化することを目的に、この分野のソリューション提供に強みを持つ米国Nozomi Networks Inc.（サンフランシスコ）を子会社化することを発表した。2025年中の買収完了を見込んでおり、取得価額は約1304億円（約8億8300万ドル）とされている。OTセキュリティーをめぐっては、サイバー攻撃の増加や国際的な規制強化（対策の義務化）への対応などから対策の重要性が増しており、グローバルな体制づくりを急ぐ。また、三菱電機は2024年にNozomiと協業契約を結び、現在、同社に7％を出資しており、逆三角合併の手続きなどを通じてNozomiを完全子会社化する予定。Nozomi Networks Inc.の2024年12月期売上高は約110億円である。