車載・通信用のコイル関連部品を製造するスミダコーポレーションは、ドイツのEV（電気自動車）向け補助金廃止や中国経済の低迷による需要減に伴い、欧州事業の構造改革を進めており、その一環として、Schmidbauer Transformatoren- und Gerätebau GmbH（バイエルン州）を子会社化することを発表した。取得予定は2025年度中となっており、取得価額は約58億3700万円。ドイツ子会社を通じてSchmidbauerの株式80％を取得する予定である。今回の子会社化で収益源の多様化やSchmidbauer製品の自社製造による収益拡大を見込んでいる。Schmidbauerは風力発電・太陽光、鉄道、船舶などの産業分野向けに大型コイルに特化した製品を製造しており、売上高48億5000万円、営業利益6億8800万円、純資産21億5000万円（2024年8月期）となっている。