2025年3月14日
ライトワークス<4267>、MBOで株式を非公開化
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ライトワークスが主力とする統合型LMS(学習管理システム)市場をめぐっては新規参入企業の増加などで競争環境が激しさを増しているうえ、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展やAI(人工知能)の台頭など技術革新への対応や差別化が課題となっている。

こうした中、海外展開の拡大を含む中長期的な成長を促進するためには戦略的パートナーのもとで株式を非公開化し、大胆な経営改革を実行できる体制づくりが必要と判断した。同社社長の江口夏郎氏が主導し、投資ファンドのロングリーチグループ(東京都千代田区)と組んでMBO(経営陣による買収)を行う。ライトワークスへのTOB(株式公開買い付け)主体はロングリーチグループが設立した買収目的会社のLWLホールディングス(東京都千代田区)。買付価格は1株につき2179円で、TOB公表前日の終値1506円に44.69%のプレミアムを加えた。

買付予定数は252万9200株。下限は所有割合17.83%にあたる88万1400株。買付代金は最大55億1100万円。買付期間は2025年3月17日~5月15日の40営業日。決済の開始日は5月22日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

江口社長の資産管理会社が所有するライトワークス株式の48.84%についてはTOBに応募せず、TOB成立後にライトワークスが自己株取得(1株1462円)を行い、約35億3000万円で買い取る。TOB分と合わせた一連の取引総額は約90億4100万円。

江口社長は資産管理会社を通じて、ライトワークスに10%を再出資する。

ライトワークスは2001年、アスキー(現KADOKAWA)がeラーニング事業を分離独立させる形で発足した。2022年に東証マザーズ市場に上場(2022年4月に東証グロース市場に移行)。学習管理、研修管理、スキルの可視化、キャリア管理など人材開発に必要な機能を一つにまとめたクラウド統合型LMS「CAREERSHIP」を主力とし、オンライン英会話サービスを第2の柱とする。

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