2024年10月29日
NEC<6701>、子会社のNECネッツエスアイ<1973>をTOBで非公開化
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NECは29日、現在、株式の51.49%を保有する子会社のNECネッツエスアイをTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化し、東証プライム市場での上場を廃止すると発表。NECグループの経営資源活用・連携による成長戦略の加速と競争力強化を図るのが狙い。NECネッツエスアイは同日、TOBに賛同する意見を表明するとともに、株主に対して応募を推奨すると発表している。

買付代金は2354億円。買付価額は1株につき3250円。TOB公表前日の終値2675円に21.50%のプレミアムを加えた。買付予定数は7246万1155株。上限は設定せず、下限は2275万6305株。応募が下限に満たない場合、全ての買い付けをせず、TOBは不成立となる。買付期間は2024年10月30日から12月11日の30営業日。決済の開始日は同12月18日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

NECはNECネッツエスアイを非公開化し、NECグループの経営資源を迅速・柔軟に相互活用できる体制を整えることが必要であると判断した。NECネッツエスアイのコンサルティングや業種ソリューションといった複合的で高付加価値のサービスを拡充し、顧客との連携を効果的に実現できるとしている。

TOBが成立すれば、売上規模は5000億円を超え、従業員1万人以上、取引顧客数が延べ2万社以上と、SIer(システムインテグレーター)業界大手の地位が固まる。

NECネッツエスアイは1953年に設立。NECの営業部工事所より分離独立する形で日本電気工事株式会社として設立された。1983年に東京証券取引所市場第二部へ上場し、1992年には東京証券取引所市場第一部銘柄に指定された。現在は、2022年4月における東京証券取引所の市場区分の再編により、東京証券取引所プライム市場に上場している。

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