品川リフラクトリーズは、オランダの耐火物メーカーGouda Refractories Group B.V.（売上高170億円、営業利益18億4000万円、純資産31億5000万円）の全株式取得をし、24日付で子会社化した。Goudaの欧州での生産・サービス拠点を獲得し、耐火物事業の中東、アフリカを含めたグローバル展開を加速する狙い。取得価額は約244億円。

Goudaは1983年に設立。オランダ国内の2カ所で定形耐火物と不定形耐火物を生産し、施工などを手がけるサービス拠点をオランダのほか、ベルギー、ドイツ、スウェーデンに持つ。アルミニウムなどの非鉄金属業界や石油化学・エネルギー業界を主要顧客とする。

品川リフラクトリーズは現行の中期経営計画（2024年度～26年度）で重点方針の一つにグローバル展開の加速を掲げる。2022年にフランス大手素材メーカーのサンゴバンからブラジルの耐火物事業と米国の耐摩耗性セラミックス事業を買収。今年4月にはインドネシアに現地企業との合弁で耐火物製造の新会社を設立し、東南アジアでの事業強化に乗り出した。