2024年8月8日
三菱電機<6503>、画像処理検査装置開発のヴィスコ・テクノロジーズ<6698>をTOBで子会社化
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三菱電機は8日、生産ライン向け画像処理検査装置を開発するヴィスコ・テクノロジーズに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。需要の増加が期待される画像処理検査市場での競争力を強化し、FA(ファクトリー・オートメーション)分野における総合的な提案力の向上につなげる。三菱電機はこれまでヴィスコと共同開発などの協業関係にあった。買付代金は最大65億5900万円。

ヴィスコ株の買付価格は1株につき1100円。TOB公表前日の終値483円に127.74%のプレミアムを加えた。ヴィスコはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決定した。TOBが成立すれば、東証スタンダード市場への上場が廃止となる。

買付予定数は596万3272株。下限は所有割合66.65%にあたる397万4480株に設定した。ヴィスコの筆頭株主で社長の足立秀之氏は所有する20.78%の株式(担保株式を一部含む)について、TOBに応募することになっている。

買付期間は8月9日~10月3日の37営業日。決済の開始日は10月10日。公開買付代理人は野村証券。

ヴィスコ・テクノロジーズは2003年に画像処理検査装置の開発を目的に設立。同社製品は主に、コネクター部品や半導体、セラミックス部品、MEMS(微小電気機械システム)などの外観・画像検査に使われる。2017年にジャスダック市場に上場した後、2018年に東証2部に上場(2022年4月に東証スタンダード市場に移行)。

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