2024年5月31日
あいホールディングス<3076>と岩崎通信機<6704>、10月1日に経営統合へ
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あいホールディングスと岩崎通信機は31日、2024年10月1日に経営統合すると発表。あいHDが株式交換を通じて岩崎通信機を完全子会社化する。あいHDは2023年12月に、岩崎通信機に32.8%出資して持ち分法適用関連会社にしたばかりだが、資本業務提携に伴う協業効果を最大限に引き出すためには経営の一体化が必要と判断した。一方、岩崎通信機は主力のビジネスフォン事業が成熟期を迎え、事業構造改革の実行が急務になっていた。

株式交換比率はあいHD1:岩崎通信機0.6で、岩崎通信機の1株にあいHDの0.6株を割り当てる。あいHDによる完全子会社化で、岩崎通信機は9月末に東証スタンダード市場への上場が廃止となる。

あいHDは監視カメラシステムを中心とするセキュリティー機器事業と、紙・布のカッティングマシンをはじめとする情報機器事業を2本柱とし、ほかにカードや事務用機器、計測機器などの事業を展開している。

あいHDと岩崎通信機はともに計測機器事業を手がけていることに加え、岩崎通信機が成長分野の一つと位置付ける受託生産事業ではあいHDからの委託拡大が見込めるなど、両社の事業は親和性が高く、補完関係が見込めるとして資本業務提携に発展した経緯がある。

直近業績はあいHD=売上高463億円、営業利益94億3000万円(2023年6月期)、岩崎通信機=売上高212億円、営業赤字4億8900万円(2024年3月期)。岩崎通信機は2期連続の営業赤字に陥っており、今年9月にはグループ従業員の2割強にあたる200人規模の人員削減を予定する。

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