東宝は、アニメーションスタジオのサイエンスSARU（東京都武蔵野市。売上高14億300万円、営業利益4億2800万円、純資産4億1000万円）の全株式を取得し、子会社化することを決定した。グループの成長戦略の一つに位置付けるアニメ事業の成長加速につなげる狙い。サイエンスSARUは2017年公開の「夜明け告げるルーのうた」、2022年公開の「犬王」などの代表作で知られる。取得価額は非公表。取得予定日は2024年6月19日。

サイエンスSARUは2013年に設立。「夜明け告げるルーのうた」で文化庁メディア芸術祭アニメ部門大賞、アヌシー国際アニメ映画祭・長編部門クリスタル賞（グランプリ）を受賞し、「犬王」では米国ゴールデングローブ賞最優秀長編アニメ映画賞にノミネートされるなど、国内外で高い評価を獲得している。