2024年5月9日
歯愛メディカル<3540>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>傘下で通販大手のニッセンホールディングスを子会社化
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歯愛メディカルは、セブン&アイ・ホールディングス傘下で通販大手のニッセンホールディングス(京都市。売上高395億円、営業利益2億1100万円、純資産△2370万円)の全株式を取得し、子会社化することを決定した。歯愛メディカルは歯科診療用品の通販大手で、取引先の歯科医院などでは女性医療従事者の比率が高い。衣料品、インテリア雑貨を主体に幅広い年齢層の女性顧客を持つニッセンの商品力を掛け合わせ、新たな事業展開につなげる。取得価額は41億9900万円。取得予定日は2024年7月1日。

セブン&アイは2014年、当時東証1部に上場していたニッセンをTOB(株式公開買い付け)を通じて子会社化した。通販市場はインターネットやスマートフォンの普及に伴い拡大しているものの、業種・業態の垣根を越えて競争が激化。ニッセンもカタログ通販からインターネット通販に主軸を移したが、業績改善が進まず、近年は債務超過に陥っていた。

歯愛メディカルは歯科材料の通販事業で全国歯科医院の約9割にあたる6万軒を取引先とする。経営多角化のため、獣医分野や介護分野にも手を広げている。一時、新電力事業に参入したこともある。

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