2024年4月3日
ロート製薬<4527>、シンガポールの漢方薬大手ユーヤンサンを子会社化
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ロート製薬は4日、三井物産と共同でシンガポールの漢方薬大手Eu Yan Sang(ユーヤンサン) International Ltd.(売上高255億円、経常利益19億円、純資産151億円)を買収すると発表。目薬などの一般医薬品(大衆薬)事業、美容・スキンケア事業に続く柱と位置付ける漢方薬事業を強化し、アジア地域での成長加速につなげる。6月30日付で86%の株式を約756億円で取得したうえで、その後に、残る14%を対象とした強制的公開買い付けを行う。取得総額は約880億円(約8億シンガポールドル)となる見通し。

ユーヤンサンは1879年に創業。シンガポール、香港、マレーシアを中心に170以上の店舗と30の漢方薬クリニックを運営する東南アジア最大の漢方薬企業とされる。医薬品から食品まで幅広い漢方薬製品を製造・販売している。

株式取得はロート製薬と三井物産が共同出資する特別目的会社が行う。ユーヤンサンの株式を100%取得した場合、持ち株比率はロート製薬約60%、三井物産約30%、創業家約10%となる予定。

ロート製薬では地域別売上高の30%をアジアが占める。現地に浸透したユーヤンサンの製品・ブランド力とロート製薬の技術開発・販売力の連携により、今後一層の拡大が見込まれるアジアでの事業展開を加速する。

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