2023年12月16日
東京ガス<9531>、シェールガス開発・生産の米国ロッククリフ・エナジーを子会社化
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東京ガスは16日、シェールガスを開発・生産する米国ロッククリフ・エナジー(ヒューストン。売上高3330億円、営業利益2438億円、純資産1277億円)を買収すると発表。約27億ドル(約4050億円)を投じて全株式取得をする。北米でのシェールガス事業の拡大が目的で、東ガスとして過去最大の買収となる。買収完了は12月29日(現地時間)を予定する。

シェールガスは天然ガスの一種で、地中深くの頁岩(けつがん、シェール)の層から採取する。東ガスはシェールガス事業の米国子会社TGナショナル・リソーシズ(TGNR、ヒューストン)を通じてロッククリフ・エナジーを傘下に収める。

TGNRはかねて鉱区を保有するテキサス州、ルイジアナ州で新たな鉱区の取得を模索していた。今回の取得によりTGNRが保有する天然ガス・天然ガス液の生産量は約4倍の日量13億万立方フィート(日量3700万立方メートル)に拡大し、保有面積も東京都の約7割とテキサス、ルイジアナ両州で有数の事業規模になるという。

今後、米国内ではLNG(液化天然ガス)輸出基地の新設が進むなど、天然ガス需要の増加が見込まれている。東京ガスは経営ビジョン「コンパス2030」で、2030年に利益水準を約2000億円とすることを掲げており、海外事業をその牽引役と位置付ける。

東ガスは2017年にTGNRの前身であるキャッスル・リソーシズに出資し、2020年に同社を子会社化した。

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