M&Aストーリー
M&Aを実施する目的や背景は多岐にわたって存在するため、
ひとつとして同じ案件や事例は存在しません。
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株式会社アポロウエーブ
ご成約事例
生まれは鹿児島です。若いころは海の男になりたくて、実際に無線通信士として3年間ほど従事しました。その後は「海外に行きたい」という気持ちが強くなり、イギリスの企業を紹介してもらって大阪支店に入社。そこで4年ほど勤務します。
転機は、その会社の先輩から「半導体のスタートアップを立ち上げるので手伝ってくれないか」と声をかけられたことでした。誘いに応じて転職し、20年ほど在籍しますが、やがて業界全体が厳しい時代を迎え、退社を決意します。
そして2000年2月、現在の「株式会社アポロウェーブ」を設立しました。社名には「アポロ=太陽」そして「ウェーブ=波」と、海の男を目指していた当時の名残を込めています。そこから今日まで、25年間にわたり会社を経営してきました。
当社の主な事業は、半導体デバイスや半導体材料の電気的テストに用いられる「プローバー」や「プローブカード」、そしてそれらの周辺機器の製造および販売です。本社は大阪市淀川区にあり、東京にも営業所を構えています。
事業の根幹にあるのは「高周波」「微少電流」「温度」という3つの技術テーマです。これらの要素を追求し続けることで、半導体テスト分野における高精度な計測と信頼性の高いソリューションを提供してきました。
創業以来、この「技術へのこだわり」を軸に事業を発展させてきたのが、アポロウェーブの強みだと自負しています。
創業した2000年は、ちょうどITバブルが弾けた年でした。世の中の景気は非常に悪く、企業にとっても逆風の時代でしたね。当時、私たちのような事業を手掛ける企業はまだ少なく、手探りの状態からのスタートでした。
半導体業界は「斜陽産業」とも言われていた時代でしたが、私は研究開発の手を一切止めませんでした。それに加えて、社員に恵まれたこと、そして長年支えてくださったお客様に恵まれたことが、今日まで会社を維持・発展させてこられた最大の理由だと思っています。
営業力がなくても、技術さえ確かであれば販路は必ず生まれる。その信念を持って、これまで歩んできました。
私も今年で70歳を迎えました。一人息子が会社に在籍しており、いずれは事業を引き継いでくれるものと考えていました。
創業から25年という節目を迎え、ここまで本当に全力で走ってきました。そんな折、親友の死をきっかけに「そろそろ少しゆっくりしたい」と考えるようになったんです。退任するなら今がそのタイミングかもしれないと思い、2026年3月をめどに息子への株式譲渡を検討しました。
ところが、息子からは「社歴も浅いし、まだ経営を引き継ぐ自信がない」と難色を示されてしまって。優しい性格なので、長年支えてくれている幹部社員たちを差し置いて自分が社長になることに、気が引けたのかもしれません。
私としては、会社を単に売るのではなく、これまで苦楽を共にしてきた社員たちが安心して働き続けられる環境を残したいという思いがありました。ただ、私たちの株式を買い取って経営を続けていけるだけの人材は、社内には居なかったんです。
そんな時に思い浮かんだのが、これまで何度も営業を受けてきたM&Aという選択肢でした。
MABPの一山さんと出会ったのは、今から2年半ほど前のことです。お会いして、いろいろと話を重ねるうちに「この人は信頼できる」と思えるようになりました。
他社の営業と比べても、一山さんのアプローチはまったく違っていました。押し付けがましいところが一切なく「M&Aを『選択肢のひとつ』として考えてみてください」と、あくまでこちらの立場に寄り添う姿勢を貫いてくださったんです。
私はこれまで、どんな場面でも「人と人とのつながり」を一番大事にしてきました。その意味で、一山さんはまさに信頼に足る方だったと思います。
それから、つい最近になって知ったのですが、実は私と一山さん、誕生日が同じなんですよ。なんだかご縁を感じますね。
M&Aに向けてお会いしたのは、最終的に2社だけでした。そのうちの1社が今回、譲受企業となったA社(非公開)です。
初回のTOP面談は2024年9月25日でしたが、その時の印象で「もしM&Aを進めるなら、ここしかない」と直感しました。話の進め方や考え方に共感できた部分も多く、まったく障害もなく、一山さんのご助力もあって驚くほどスムーズに進んでいきました。
その後も大きなトラブルはなく、2025年10月3日に契約を締結、2025年10月30日には成約式を執り行うという流れで、無事にM&Aを完了することができました。
M&Aにおいて、私が一番重視したのは「社員がこれからも安心して働ける環境を守ること」でした。それこそが、交渉内容のすべてだったと言ってもいいほどです。
会社というのは、結局「人」で成り立っています。どんなに技術や設備があっても、支えてくれる人がいなければ会社は続かない。
ありがたいことに、当社では長く勤めてくれる社員が多く、辞める人がほとんどいません。これは私にとって大きな誇りであり、社長としての自慢でもあります。
だからこそ、M&Aでも彼らの働く環境を第一に考え、そこを守ってくれるお相手を選びました。
私はもともと楽天的な性格なので、M&Aに対してあまり不安はありませんでした。
それに、一山さんが「会社の体制をそのまま維持してくれる」という点を事前にしっかりと固めてくださっていたので、安心してお任せできました。そこが一番大事な部分でしたから。
ただ率直に言うと、それまでの私は「M&A」にあまり良いイメージを持っていませんでした。というのも、家にも会社にもさまざまな仲介会社からの案内や営業電話が頻繁に届いていて、中には威圧的な対応をする会社もあったんです。
そのうちに嫌気がさして、DMは見ずにそのまま捨て、電話も取り次がないようにしていました。それくらい、つい最近まで「M&A」という言葉に対しては、拒絶反応すらあったんですよ。けれど一山さんと出会って実際に話してみると、全く印象が違っていて。
人として信頼できる方と出会えたことが、M&Aに踏み切る大きなきっかけになりましたね。
TOP面談で、A社の社長や役員の方々にお会いした時、第一印象で「この方々になら、うちの会社を任せられる」と感じました。言葉づかいや立ち居振る舞いの端々から、人柄の良さがにじみ出ていたんです。
アポロウェーブは、私にとって「自分の子ども」のような存在です。だからこそ、会社を預けるという決断には非常に慎重でしたし、神経も使いました。
それでも、A社と出会って「この方々なら大丈夫だ」と自然に思えた。この安心感が、私の中での大きな決め手になったと思います。
最初にA社とお会いした時から、「M&Aをするなら、ここしかないな」と思えて、面談を重ねるうちに、その思いは確信へと変わりました。実際、3~4回お話をさせていただく中で、会社や社員に対して本気で向き合ってくださっていることが伝わってきました。
決め手になったのは、やはり「従業員をしっかり守ってくれる」という安心感でしたね。実を言うと、譲渡金額の条件だけを見れば、もっと高いお話を提示してくれた企業もありました。
それでも私がA社を選んだのは、役員や社員の待遇をそのまま維持してくれること、そして会社の文化を変えずに尊重してくださるという姿勢があったからです。
お金よりも、会社を支えてくれた仲間たちの未来を大切にしたい。その思いに寄り添ってくれたA社だったからこそ、安心して託す決心ができました。
今回のM&Aを終えてみて、まず感じたのは大きな安どでした。私は「最低でも一年は会社をサポートしてほしい」とお願いされているので、その期間はしっかり務めるつもりです。
ただ、その先のことはまだ白紙でして、これからどんな時間をすごそうかと思いを巡らせています。家内のケアもふくめて、少しずつ心と体をととのえる時間にしたいですね。
とはいえ、25年かけて育てたこの会社のことは、おそらく一生、気になり続けるでしょう。許される限りは、時々そっと覗いてみたいと思っています。自分にとっては家族のような存在ですので、これからもあたたかく見守りたいですね。
私がお伝えしたいのは、まず 「人を見ること」 の大切さです。M&Aアドバイザーの人柄や、相手企業の方々の姿勢をしっかり感じ取れば、自分が納得できる判断ができます。最終的に会社を託すわけですから、そこがいちばん大事だと思います。
もう一つは、もし迷っているのであれば、思い切って一度トライしてみることですね。話を進めてみて「違うな」と思えば、その時点でやめればいい。選択肢を広げること自体、決してマイナスにはなりませんし、むしろ視野が広がって、より良い道が見えてくるかもしれません。
前向きに検討してみることで、意外にすんなり道が開けるものですよ。
M&Aを実施する目的や背景は多岐にわたって存在するため、
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