M&Aストーリー
M&Aを実施する目的や背景は多岐にわたって存在するため、
ひとつとして同じ案件や事例は存在しません。
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M&Aストーリー
株式会社AI’Sインテリアデザイン
ご成約事例
出身は北海道です。建築には子どものころから興味があり、大工さんの仕事に憧れていました。進学先に選んだ札幌市内のデザイン学校では、住まいづくりや空間設計について学んでいます。
卒業後はリフォーム会社など、いくつかの職場に勤め、現場で揉まれながら多くの経験を積みました。現場管理や設計だけでなく、次第に要職を任されるようになり、経営のイロハも自然に身についていきましたね。
そして2008年、リーマンショックという厳しい社会情勢の中でしたが、コーディネーターの奈良と2人で「株式会社AI’Sインテリアデザイン」を立ち上げます。以前の職場で出会った奈良も、ほぼ同じ経歴でして、これまで二人三脚で会社を運営してきました。
当社のメイン事業は、分譲マンションのモデルルーム製作などにおけるインテリアコーディネートと、そのマンションを購入されたお客様1件1件のコーディネート業務となります。北海道では非常に珍しい業態で、一定のポジションを築けていると自負しています。
モデルルームは、マンション購入を検討する方々が住まいのイメージを膨らませる場所です。その空間を、私たちがデザイン・演出しています。実際にそのモデルルームをご覧になったお客様から「こんな部屋に住みたい」「この空間をそのまま再現してほしい」といったご依頼をいただくことも多いですね。
ご依頼の内容もさまざまで、カーテンだけというケースもあれば、家具から照明、小物に至るまで、トータルでのコーディネートを希望される方もいらっしゃいます。お客様のライフスタイルやご予算に応じて、柔軟に提案できるのが当社の強みです。
2008年の設立時、結婚はまだでしたが、お互いのスキルとこれまでの実績から「2人で何とかやっていける」と思っていました。
実際、ありがたいことに開業当初から指名でのご依頼がありました。奈良もモデルルームのコーディネートという武器を活かして案件の幅を広げ、事業はトントン拍子で成長していきます。
主なターゲットは、インテリアに強いこだわりを持つお客様です。そういった方々のご要望を正確に汲み取るのは、実はすごく難しい。ただ、私の場合は感覚的に「ピンとくる」部分があって、その感性を活かしながらお客様からの信頼を得ていきました。1件1件、大事に接客していくことで、単価も自然に上がっていきます。
事業そのものは順調に進められましたが、苦労がなかったわけではありません。特に人材の確保には頭を悩ませましたね。2年前なんて本当に忙しくて、ほぼ無休で現場を回していたような時期もありました。
2人で立ち上げてから17年、おかげさまで売上は伸び、社員も増えました。そういった中で、わりと早い段階から「私たちが年を取ったあと、この会社はどうなるんだろう」と考えるようになったんです。実際、代替わりで苦労している会社をいくつも見てきましたので。
個人事業なら辞めたい時に辞めれば済みますが、今は社員もいて、一つの企業として責任がある。簡単に「終わり」にできる話ではありません。だからこそ、社員がこれからも安心して仕事を続けていけるようにするにはどうすればいいか、真剣に考えたんです。
その中で浮かんできたのが、M&Aという選択肢でした。実は以前、買う側としてM&Aを経験したことがあって。諸事情で買った会社は手放しましたが、この経験があったからこそ、選択肢の1つとして現実的に考えられたんです。
正直なところ、誰かに社長を譲ってそれなりに経営を続けてもらうだけなら、別にM&Aをしなくてもよかった。ただ私たちは「会社をスケールさせた上で社員に託したい」という思いが強かったんですね。なので、やはり外部の力を借りる必要があると判断しました。
M&Aベストパートナーズ(以下、MABP)の吉川さんと初めてお会いした時、まず感じたのは「真面目で誠実な方だな」という印象でした。こちらの話にもしっかり耳を傾けてくださって、信頼できる方だと直感しましたね。
当初は、以前M&Aを任せた仲介会社とも比較検討しようと考えていたんです。ただ、すでに吉川さんとの間でヒアリングや資料提供といった準備が進んでいて、同じことをもう一度ゼロからやるのは気が引けるな、と。
でも、それ以上に大きかったのは、やはり「吉川さんに任せたい」と思えたことですね。彼とは食事をご一緒する機会もあって、色々な話を交わす中で「もうMABPさん1社だけでお願いしよう」と自然に気持ちが固まっていきました。
正式な依頼後も「そんなに急いで話を進める必要はないかな」とのんびり構えていたんですが、吉川さんと話しているうちに「売り時は今かもしれない」「やはり早く動いた方が良い」と考えが変化しました。今思えば、そのタイミングで一歩を踏み出せてよかったと思っています。
今回のM&Aは、吉川さんから直接ご連絡いただいたところからスタートしました。話はすぐに具体化していきましたね。
いくつかの候補をご提案いただく中で、当初は規模の大きな同業他社への傘下入りを検討していたんです。しかし、同じようなデザイン系の会社同士で組むと、どうしても“やり方の押し付け合い”のようなものが生まれてしまうのではという懸念があって。今の社風や私たちのやり方が、うまく活かされないのではないかと思い、方向性を見直しました。
その後も吉川さんと一緒に検討を重ね、相手企業とのTOP面談を実施。そして正式に契約を結ぶ運びとなりました。
M&Aにあたって、私たちが最も重視していたのは「会社の成長」でした。
中小企業の多くは同族経営で、ある地点で成長が頭打ちになってしまいがちです。私自身、そういった企業をたくさん見てきたこともあり、このままではまずいと感じていました。さらに上を目指すには、自分たちだけでなく、大きな企業や知見を持った方々に助けてもらう必要がある。そう強く思っていたんです。今回のM&Aは、まさにその成長のための一手でした。
スピード感ある交渉でしたが、決して雑だったわけではなく、一つひとつ丁寧に段階を踏んで進めてもらえました。今回のM&Aでは、新たに「会社分割」という手法も取り入れるなど、私たちにとっても非常に有益なかたちで話がまとまったと感じています。
妻も、これまで私たち2人だけで決断を重ねてきたことに限界を感じていたようです。他に相談できる人もおらず、時に意見がぶつかることもありました。だからこそ「会社を成長させて人材を残すためにも、外部の視点が欲しかった」と話していますね。
やはり最初は不安でした。最近は、ニュースなどで「M&Aで騙された」といった話を耳にする機会が多く「本当に大丈夫だろうか」という思いが拭えなかったんです。
ただ、吉川さんのおかげで、それも最終的には杞憂に終わりました。というのも、彼は昼夜問わずいつでも電話に出てくれて、どんな相談にも丁寧に対応してくださったんです。不安を感じたその瞬間にすぐ話を聞いてもらえるというのは、とても心強かったですね。
「きっと、こちらの不安を事前に察して動いてくれているんだろうな」と思えるような、そういった細やかな心配りができる方でした。単に仕事として対応しているのではなく、本当に親身になって、誠実に取り組んでくださっていることが、ひしひしと伝わってきましたね。
日本グロース・キャピタル(以下、日本グロース社)さんは、とても腰の低い方々で、非常に丁寧な印象を受けました。率直に言うと、TOP面談で初めてお会いした時には、そこまでピンとくる感じではなかったんですよ。
実は、もう1社ご紹介いただいた企業さんがありまして、私としてはそちらの方が感覚的にウマが合うように感じていました。ところが条件面で折り合わず、結局お断りすることになりまして。最終的には日本グロース社さんとの契約に至りました。
結果として、この判断は正しかったと思っています。契約の際、初めて先方と対面した奈良も「とても印象が良くて、信頼できる方だと感じた」と言っていましたし、今では安心してお任せできるお相手だと確信しています。
最終的に日本グロース社さんに決めたのは、もちろん条件面が良かったというのもありますが、それだけではありません。
実際に日本グロース社さんとお会いして、その誠実な人柄に触れたことで「この方々なら安心してお任せできる」と思えたんです。そして何より、信頼しているMABPの吉川さんが紹介してくださったお相手というのが、大きな後押しになりましたね。
私たちの想いをしっかり理解し、信頼できる方とつないでくださった。そのことが、決断する上での決め手になりました。
今回のM&Aは、私たちにとって終わりではなく、むしろ「ここからが本当のスタート」だと感じています。本当に、気が引き締まる思いですね。むしろ、これから先が本番です。
これまでは、経験年数の長い社員ほど売上を伸ばしやすく、どうしてもその方々に頼りがちでした。ただ、それではいずれ限界がきてしまう。今後は業務をうまく分散させて全体の底上げを図り、皆で成長していけるような体制をつくっていきたいですね。そうすれば、将来の社長候補も自然に育ってくるはずです。
現在は、給与体系など会社の基礎的な部分を日本グロース社さんに見直してもらっている最中です。私たち自身にも多くの課題がありますが、それを真摯に受け止め、前向きに取り組んでいこうと思っています。
人材がどんどん減っていくこの時代、今後ますますM&Aという手段は重要になってくると感じています。
大手企業が先に人材を確保してしまう流れの中で、中小企業が生き残っていくには、大きな会社と手を組むことも視野に入れるべきでしょう。特に地方は、若い人たちがどんどん都市部へ流出してしまうので、手をこまねいていたら、優秀な人材を獲得することはますます難しくなる。
だからこそ、ひとりで悩み続けるよりも、信頼できる第三者の知識をうまく借りて、柔軟に道を切り開いていく方がスムーズに問題解決につながると実感しています。
あと、M&Aってインテリアのコーディネートと似ていると思うのです。私たちは、お客様のライフスタイルや好みに合わせて提案しますが、そこに「唯一の正解」はない。M&Aも同じで、正解は1つではなく、経営者の想いや会社の状況によってベストな選択肢は変わります。
そこで重要になるのが、マッチングをサポートしてくれる仲介担当者のセンスです。私たちは、吉川さんという信頼できる担当者と巡り会えたことで、納得のいくM&Aを実現できた。心からそう思っていますよ。
M&Aを実施する目的や背景は多岐にわたって存在するため、
ひとつとして同じ案件や事例は存在しません。
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