迷い、決断し、未来へ――陸上に賭けた挑戦の物語

2025-10-20
社員インタビュー
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サッカー少年から陸上の世界へ

これまでの経歴について教えてください

中学から陸上を始めました。幼稚園からサッカーに夢中だったのですが、中学校に入るときに親戚に勧められて、サッカーと両立できる形で陸上部に入部しました。しかし、中学2年になるころには、少しずつ陸上の面白さに引き込まれ、自然とサッカーから陸上へと軸足を移していったんです。

高校では陸上部に所属し、年間の休みがわずか5日という厳しい生活の中で、心身ともに鍛えられました。高校3年から怪我に悩まされましたが、箱根駅伝に出たいという思いは変わらず、青山学院大学へ進学しました。ただし、入学から2年間結果を残せずに大学2年の冬に競技者は引退。その後は学生マネージャー、主務という役職でチームに残り、学生駅伝優勝を目標にするチームの運営に携わりました。

金融機関での日々と新たな一歩

中学・高校での挑戦を経て、大学卒業後はどのようなステップを踏まれたのですか?

大学を卒業して最初に歩んだのは、金融機関での社会人生活でした。慣れない環境での仕事は毎日が刺激的で、多くのことを学びましたが、正直、どこか自分のやりたいこととは少し違うな、という感覚もありました。

そんなとき、神野から声をかけられたんです。「競技人生をかけて東京オリンピックを目指したいのでサポートをして欲しいです」と話してくれました。その相談を受けた瞬間に、「これは断ったら後悔するな」と直感的に思い、迷うことなく決めました。

さらに、これまでの社会人経験で培った責任感やビジネス感覚を、そのまま新しい挑戦にぶつけられると思えたんです。あれから7年間が経ちましたが、あの時の決断は間違っていなかったと自信を持って言えます。

マーヴェリックを立ち上げるとき、神野さんとはどんな思いを共有していましたか?

チームを作るとき、私たちが最も大切にしたのは「陸上界を変えていきたい」という共通の思いでした。単に個人の競技結果を追いかけるだけではなく、チームとしてどれだけの価値を、社会や応援してくれる人たちに届けられるか――そこを軸に運営していこうと決めました。

応援してくれる方々や企業に対して、私たちはどんな価値を提供できるのか。試合の結果はもちろん大切ですが、それ以上に、チームとしての存在意義や影響力を意識することが、私たちにとっての使命でした。この思いを全員で共有することで、メンバー一人ひとりが同じ方向を向き、一丸となって挑戦できるチームが生まれたと感じています。

目指すは陸上界を変えるチーム

運営の中で最も大事にしていることは何ですか?

ありきたりかもしれませんが、チームに関わってくださる選手、スタッフ、パートナー企業など、すべての方々と誠実に向き合い、信頼関係を築くことを大切にしています。チームの活動はまだ始まったばかりですが、すでに多くの方々に支えられていることを実感していますし、関わってくださる方の輪も少しずつ広がっています。そうした方々と真摯に向き合い、信頼を重ねていくことこそが、チームの成長を支える土台になると信じています。

信頼がなければ、どれだけ競技成績が優れていても、チームとして長く続くことはできません。だからこそ、単に結果を追い求めるのではなく、人や社会に対してどれだけ価値を届けられるかを常に意識すること。それが、チーム全体を前に進める大きな原動力になると考えています。

2024年はスカウト活動がメインだったと伺っています。選手を迎えるとき、どんな基準や価値観を重視していますか?

スカウトの段階で運営方針を包み隠さず伝えることを大事にしています。選手に求めることや、他のチームとの違い、できることだけでなくできないことも共有するようにしています。入社前後のギャップをなるべく少なくすることが大切だと思っているからです。

選手に求めるのは、まず『当たり前のことを当たり前にできるか』ということ。挨拶や時間を守ること、周りへの配慮など、基本的なことをしっかりやれる人。もちろん競技面の成長も見ますが、それは他人と比べるのではなく、自分自身の成長をどう重ねているかです。昨日の自分より今日の自分がどう変わったか、そこに意識を向けられる選手と一緒に走りたいと思っています。

選手には新卒と中途のどちらもいますが、選手のそれぞれの成長を見守る中で、指導のポイントは何でしょうか?

指導は、全てを細かく指示するわけではありません。それぞれ選手の考え方や感じ方は違うので、大枠だけ伝え、あとは本人の成長や変化を見守るスタンスです。もちろん、当たり前の水準は大事にしています。練習の時間を守ること、挨拶や準備・片付けなど基本的なことができていないと、どれだけ速く走れる選手達が集まっても組織としては成り立ちません。

それに加え、選手の考え方や取り組み方に変化があったときには、その都度声をかけています。『昨日より今日、少しでも変わったね』と伝えることで、自分の成長を自覚してもらえるように。指導は押し付けるのではなく、選手自身が考え、気づく手助けをする感じですね。

努力と成果がつながる、目標達成力

陸上を通して、どんな力や学びを得られると思いますか?

目標達成力を身につけられる競技だと思います。練習計画を立て、それを実行し結果に結びつける、そのプロセスがわかりやすいんです。個人競技だからこそ、自分の努力がどのような成果に繋がるのかを、実体験として学びやすい競技特性だと思っています。同時に駅伝チームの一員として活動する中では、社会人として、人として成長して欲しい。競技だけでなく、チームや周囲との関わり方、責任感なども身につけていけるチーム運営をしていきたいと思っています。

組織運営の経験を通して、ご自身の成長を実感する瞬間はありますか?

まだあまりないですね(苦笑)。私自身、プロスポーツチームをマネジメントする経験は初めてで、試行錯誤の日々です。ただ、ゼロからチームを作っていく過程を全て経験できていることは非常に貴重だと感じています。スポーツチームの評価制度やルール作り、採用など、初めて経験する業務も多いですが、一つ一つ形にしていく過程にやりがいを感じています。

チームとして目指す次のステージ

チーム運営で、特に難しいと感じる場面はどんなときですか?

チームの結果が思わしくないときの選手とのコミュニケーションや、ミーティングでの伝え方はやはり難しいですね。どう伝えたら選手が前向きに受け止められるか、チームが良い方向に進むか、常に考えています。神野と意見が割れることもありますが、最終的には選手のためにどうするのが一番いいかを軸に考え、意見を出し合っています。難しい状況だからこそ、伝え方や声かけの重要性を実感します。

今後、チームとして新たに挑戦したいことは何ですか?

競技結果はもちろん大事ですが、それだけでなく、選手・スタッフ・ファン・企業など、『このチームに関わりたい』と思う人が増えていくチームを作りたいです。SNSの発信だけでなく、リアルな接点も大切にして、深い関係性を育てていきたい。チームとしての価値をさらに広げ、関わる人すべてにとって魅力的な存在にしたいですね。

最後に、読者やこれからチームに関わる人たちへメッセージをお願いします。

MABPマーヴェリックの活動はまだ始まったばかりですが、競技面ではニューイヤー駅伝で10年以内の優勝、そして世界陸上や五輪で戦える選手の輩出を目指しています。
同時に、陸上界をもっと盛り上げていくために、ファンの皆さんやパートナー企業、地域とのつながりを大切にしながら、クラブ型の運営にも業界で初めて挑戦していきます。
これまでの実業団の枠にとらわれず、新しい形でチームを育てていけたらと思っています。

そしてMABPマーヴェリックでは、いつでも新しい仲間の挑戦を待っています。一緒に走り、一緒に成長し、夢に向かって挑む――その一歩を踏み出す勇気が、きっと未来を変えてくれます。あなたの挑戦を、心からお待ちしています。

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