マーケティングで拓く、企業と人の未来

挑戦と創造の“二刀流”キャリア
まずはこれまでの経歴を教えてください。
私は2022年7月にMABPに参入しました。それまでは、LINE株式会社で新規事業やマーケティングに携わっていました。LINE MUSICやLINEショッピング、LINEトラベルjpなどの新規事業を立ち上げる中で、企画から営業、マーケティングまで幅広く経験しました。LINEと資本提携した出前館ではマーケティング部長を務め、停滞していた事業の広告戦略やキャンペーンを刷新し、事業の急成長を支えることができました。
学生時代は、どんなことに熱中されていたんですか?
学生時代は、とにかく「社会に早く触れたい」という気持ちが強く、積極的にインターンに参加していました。現場でのリアルな経験は、自分の視野を大きく広げてくれましたね。また、サッカーにも打ち込みました。サッカーを通じて学んだのは、仲間と目標を共有し、協力して成果を出すことの大切さです。マーケティングの仕事もチームで成果を生み出す必要があるため、この経験は今の自分の基盤になっています。
社会に早く触れる、というのは素敵ですね。学生時代を振り返って「やっておいてよかった」と思うことはありますか?
やはり、アルバイトやインターンを通じて多様な人と関わった経験です。学生同士だけでなく、年齢もバックグラウンドも異なる人たちと共に働く中で、考え方や価値観の幅が大きく広がりました。今、経営者や社内メンバーと接する際に、相手の立場を想像しながら話せるのは、この経験のおかげだと強く感じています。
事業を動かすマーケティングの力
マーケティングの面白さに触れたのは、ファーストキャリアのLINEだったんですね。
はい、LINE MUSICやLINEショッピング、LINEトラベルjpといった新規事業の立ち上げで、ゼロから事業をつくる難しさを体感できました。それと同時に、仕組みが形になり世の中に浸透していく過程を間近で見られたことは、本当に刺激的でした。「新しいものを世に出す」面白さを実感した時期です。
出前館に出向された当時どんなことに力を入れられたんですか?
2020年、LINEと出前館の資本提携をきっかけに出向しました。当時、業績は停滞していて、まさに正念場でした。広告戦略やキャンペーンを短期間で次々に刷新し、施策を打ち出す日々でした。
さらに、その時期はコロナ禍で多くの飲食店が大きな打撃を受けていたこともあり、競合も多く、市場は非常に厳しい状況でしたが、仲間と共に難局を乗り越え、結果的に事業を急成長させることができました。この経験は、自分にとって大きな自信になりましたし、マーケティングには「企業の価値そのものを変える力」があると確信しました。
その厳しい状況を乗り越える中で、特に印象に残っていることはありますか?
印象的だったのは、厳しい状況の中でも「出前館を世の中に浸透させ、少しでも飲食店の力になりたい」という思いが仲間全員に共通していたことです。スピード感を持って施策を打たなければ成果は出ない中、皆で知恵を出し合い、試行錯誤を重ねながら前に進めた経験は、今でも自分の原動力になっています。
M&Aで描く、企業と人の未来
出前館やLINEでの経験を経て、なぜMABPに参画されたのですか?
出前館で成果を出す中で、関心が「事業単体を伸ばすこと」から「企業そのものを支えること」に変わっていきました。経営者と共に未来を描き、会社の意思決定に深く関わる仕事に挑戦したいという想いが強くなったんです。M&Aは単なる承継の手段ではなく、異なる強みを持った会社同士が手を携えることで、事業をさらに成長させる可能性を秘めています。その結果、従業員の給与や働きやすさが向上するケースも多く、社会全体への貢献にもつながるんです。そうした「経営者に寄り添い、一緒に未来をつくること」に魅力を感じ、MABPに参画しました。
LINEや出前館の経験と比べると、今の仕事の違いはどんなところですか?
LINEや出前館では「スピードと効率」が最重要でした。データをもとにKPIを追い、短期間で成果を出すことが求められました。一方、M&Aでは数字以上に「人の想い」が中心になります。経営者の人生、従業員の未来、地域社会への責任。これらを理解し尊重することが不可欠です。成果が出るまでに時間はかかりますが、築いた信頼関係の重みは非常に大きく、やりがいを感じます。
実際に働いてみて、MABPならではの魅力はどう感じていますか?
MABPの強みは「挑戦を歓迎する文化」と「優秀なアドバイザーの存在」です。マーケティング施策においても、従来の常識にとらわれず、デジタル施策やコンテンツ、ブランディング、PR活動など、新しい取り組みに挑戦できる環境があります。全社でその姿勢を受け入れてくれるのは本当に貴重です。
また、M&Aの世界ではアドバイザーの質がすべてを左右します。当社はその点で非常に高いレベルを誇っており、私はマーケティングを通じてアドバイザーをサポートすることに専念できます。どれだけマーケティングに力を入れても、アドバイザーの質で成果が左右されることがありますが、その心配をせずに前向きに行動できる環境があるのは、本当に魅力的だと感じています。
信頼と挑戦で築く、未来へのマーケティング
日々の仕事で大切にしていることはありますか?
常に意識しているのは「わかりやすさ」と「信頼感」です。M&Aという言葉は知っていても、仕組みやメリットまで正しく理解している方はまだ少ないです。だからこそ、誇張や演出に頼らず、誠実に情報を伝えることを大切にしています。その結果、経営者の方に「まず相談してみよう」と思っていただける流れをつくることが、私の役割です。
もちろん、昔に比べればM&Aのイメージは変わってきていますが、まだネガティブな印象を持つ経営者の方もいらっしゃいます。だからこそ、私たちの事業を知っていただき、「成長型M&A」という選択肢があることをより多くの方に伝えたいです。そのために、マーケティングを通じて正しい情報を届け、経営者が前向きに一歩を踏み出せる環境をつくることを、常に意識しています。
チームメンバーや社内との関わりで意識していることは?
マーケティングは一人では完結しません。営業やコンサルタント、バックオフィスなど多くの部門と連携して初めて成果が出ます。だから社内の壁を作らず、フラットにコミュニケーションを取ることを意識しています。また、現場の声やフィードバックは施策改善の鍵になるので、常にオープンで率直な関係性を大切にしています。
ご自身の成長のために挑戦していることはありますか?
M&Aは幅広い業種の企業が関わるため、あらゆる業界知識に触れ続けることが求められます。私はマーケティング職ですが、経営者やコンサルタントと同じ目線で議論できるよう学び続けています。また、最新のデジタルマーケティング手法も積極的に取り入れ、従来の業界イメージを変える施策にも挑戦しています。
今後のキャリアビジョンをどう描いていますか?
マーケティングの力でM&Aの魅力をより多くの経営者に届け、MABPのブランドを確立していきたいです。マーケティングを「営業支援」にとどめず、経営戦略に直結する役割に進化させ、将来的には業界の常識を変える事例をつくり、日本全体のM&Aイメージをポジティブに変えていきたいと思っています。
MABPのマーケティングチームの将来像は?
当社のマーケティングに必要なのは「型にとらわれない柔軟な考えで自らチャレンジすること」です。大手M&A会社が既に取り組んでいる施策を真似するだけでは、会社も自分も成長できません。チャレンジする舞台は会社が用意してくれているので、一緒に最強のマーケティングチームを作っていきたいです。そして、成功パターンをつくったら社内だけに留めず、将来的にアドバイザーや企業の支援に活かせるノウハウとして展開していきたいと思います。もちろん、チームメンバーから独立起業する人も出てきてほしいですね。
最後に、MABPをどんな会社にしていきたいですか?
「M&AといえばMABP」と自然に思い浮かべてもらえる会社にしたいです。そのために、マーケティングの立場から「信頼される情報発信」と「業界をリードするブランディング」を実現していきます。経営者が最初に相談したいと思える存在を目指し、MABPを業界の代表的なブランドに育てていきたいです。
