M&Aストーリー

株式会社河合光機
M&A成約事例

「社長と部長の人間性」に触れて決断したM&A。さらなる年商拡大に期待

M&Aに至る背景父から受け継いだ会社。買い手を経験して意識したM&A

M&Aに至る背景
静岡県浜松市に本社を構える株式会社河合光機は、ワイヤーハーネス加工や自動車部品の製造を主たる事業とする会社だ。1994年の創業以来、複数の企業を子会社化しながら年商規模を拡大している。

現在の代表取締役である河合博士氏にとって、河合光機は父が興した会社にあたる。昭和50年頃その父が会社を始めた頃には、今のような自動車部品に限らず、カメラの部品や使い捨てカメラなどもつくっていたと話す。一方の当人は高校を卒業後、一度ガソリンスタンドへ就職。その後、運送会社勤務を経て、1989年に河合光機へ入社した。当時はまだ19歳、会社も3,000万円程度の年商規模で、従業員も両親とパートさんが二人という状況だ。そこから彼自身も徐々に仕事を覚え始め、やがて迎えた1999年、先代の逝去により自身が代表取締役を務めることとなった。

「蓋を開けてみれば、わからないことだらけ」と話す河合氏は、いざ明るみになった多額の借金を前に、躍起になって営業活動へ励んだ。とにかくお客様がこちらを向いてくれないと始まらないと、品質や納期、コストは相手の言われるまま引き受けた。実際は徹夜をせざるを得ないことさえあったと話すが、おかげで徐々に年商は増加。2007年には会社を株式会社化すると、新工場を設立した。そして7億の年商を目前に控えた時、「何かの本で10億の壁があると読んで」と転機が訪れる。その壁を突破するため、そして従業員の継続雇用に繋げるにはと、河合氏は買収を考え始めた。やがて株式会社彌富工業、そして石井板金工業株式会社と子会社化に成功。“買い手”を経験したことが、M&Aを考え始める契機にもなっていく。

M&Aの決断社長と部長の人間性に触れ、惹かれた会社へ自社を託す

M&Aの決断
実は河合光機には既に息子が入社していた。自身の齢も50歳を迎え「終活に向けて息子に渡すことを検討していた」とも話す。一方で会社がより長く存続することを考えると、もう一つの選択肢として浮かんだのがM&Aだった。「社長が誰になろうと、そっちもいいんじゃないか」と考え始めるうち、出会ったのがM&Aベストパートナーズの松川だ。「よく勉強している」という印象を受けたという河合氏は、さらに「売る側である私たちの意向もしっかり汲んでくれる」ことから信頼を寄せた。

松川から紹介された会社のうち「社長と部長の人間性」で一気に惹かれた会社があった。その会社には「面識を持ってからは、正直何も心配していなかった」と太鼓判を押すほどで、後に参加した懇親の場でも、社員のコミュニケーション能力やモチベーションに感銘を受けた。

検討する過程では他社も紹介されたと言うが、中には「かえって出来上がりすぎていた」と感じる会社もあったと言う。「それだと(自社が)あまり変わらないのでは」と考えた河合氏は、あえて自分より若い二人の率いる会社へ自社を託すことにした。

M&Aの振り返りと展望馬力の増した新体制のもと、飛躍した未来へと向かう

M&Aの振り返りと展望
M&Aを振り返り、「日を増すごとにやって良かったと思っている」と満足感を滲ませた河合氏。さらに「この選択が合っていたと思えるのは、あの二人のおかげ」と、改めて社長と部長の存在を挙げた。「これまでも未来を見せてやってきたつもりだが、これからもっと飛躍した未来を見せることができるかもしれない」と先々への視界も良好だ。

ホッとしたかと尋ねると「まだそこまでには至っていない」と答えるも、長らく自分一人で引っ張ってきた組織が何馬力かに増えたことには安堵を見せた。「M&Aを機に従業員の雇用継続、待遇面の改善を図れれば」と従業員への還元に期待しつつ、「河合光機のポジションをもっといいところに持っていきたい」と自身も意気込む。既に数回の役員会にも出席したと言い、数字への強さや戦略的な施策実行には感服の様子だ。

最後に自社について「もっと底上げできる会社なのかな」と口にした河合氏。「今は15億の規模だが、これから30億、40億へと向かっていきたい。そういった可能性への面白みは感じるよね」と、今回のM&Aを弾みに更なる飛躍を誓った。

担当アドバイザー

担当アドバイザー

経営者様にとって、
最善のパートナーであること。

代表取締役社長松川 祐士
得意業種
IT 製造
資格
  • 事業承継・M&Aエキスパート
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • M&Aストーリー

    M&Aを実施する目的や背景は多岐にわたって存在するため、
    ひとつとして同じ案件や事例は存在しません。

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