M&Aストーリー

株式会社ホリエ総合調査
ご成約事例

85歳の重鎮が見抜いた本物の信頼。48年の調査会社を次代へ託す、一片の悔いなきM&A

会社・事業内容等について

  • 代表 堀江さま個人のご経歴を教えてください。

    私の出身地は三重県です。地元の県立高校を卒業後、1959年に愛知県警の警察官を拝命し、20年ほど刑事として捜査の最前線に立ちました。

    転機は、ある事件の捜査をきっかけに調査業界の存在を知ったことです。「社会にとって重要で、非常にいい仕事だな」と直感し、業界の可能性を強く感じました。昇進を果たすなどキャリアは順調でしたが、意を決して1978年に退職し「ホリエ総合調査」を設立しました。

    以来48年間、長きにわたり経営の舵を取ってきました。並行して、業界全体の健全化を目指して政治的な働きかけを行い、一般社団法人日本調査業協会の設立を実現。また、探偵業法の立法にも深く関わりました。

  • 会社の事業内容を詳しく教えてください。

    名古屋の丸の内を拠点に、探偵業を営んでいます。調査の範囲は名古屋にとどまらず、日本全国から海外まで、場所を問わず広げてきました。

    具体的には浮気・不倫調査、結婚・信用調査、人探しといった事案から、盗撮器の発見、ストーカー対策、いじめ調査、さらには家庭内・近隣トラブルの解決まで幅広く対応。また、裁判における証拠や資料の収集、筆跡鑑定といった専門性の高い業務、そして企業の信用調査や採用時の人事調査、危機管理コンサルティングなど、法人向けの案件も扱います。最近では、中途採用時の採用候補者に対する調査業務が売上の多くを占めております。

    私たちの仕事は、たった一つの間違いが、その人の人生を狂わせてしまうほどの重い責任が伴います。ただ、人間社会がある限り、まさに「ゆりかごから墓場まで」あらゆる事象が対象です。これほど社会的に意義のある仕事はないと、強い誇りを持って歩んできました。

  • 開業~今に至るまでを教えてください。

    1978年の創業当初は3名でのスタートでしたが、ありがたいことに、仕事は次から次へと舞い込んできました。私の独立を聞きつけた前職時代の方々が「堀江さんを応援しよう」と、至るところで声をかけてくださったようで、まさに人との縁に生かされたラッキーな滑り出しでした。

    事業はそこから一気に加速します。社員数は右肩上がりに増え、5階建てのビルを丸ごと一棟借りるほどの規模にまで成長。さらに静岡や岡崎にも別会社を設立するなど、最も多い時期にはグループ全体で70名ほどの社員が在籍していました。

    管理不足によるトラブルを経験し、限界を感じて無理な拡大を追うのは止めたものの、仕事の依頼が途切れることはなかったですね。順調に今日まで続けてこられたのは、やはり「人の縁」のおかげだったと感じています。

M&Aに至る背景

  • M&Aを検討された「背景」や「経緯」を教えてください。

    気がつけば、私も85歳になっていました。やはり年齢的なことを考えると「いかにして会社を残すか」という思いが、常に頭を離れませんでした。私に万が一のことがあった時、今のままでは会社を守れない。その強い危機感が、M&Aを真剣に検討し始めた大きな理由です。

    会社を存続する方法を模索していく中で、実は今回の成約に至る前に、具体的に進んでいた話がありました。しかし、残念ながらそのお相手側が予期せぬトラブルを抱えていることが分かり、結局うまく行きませんでした。

    そんな折、まさに絶妙なタイミングで知り合ったのが、MABPのアドバイザーである吉川さんでした。お互いにとって、これ以上ないほどの時機だったと感じていますね。

弊社との出会い

  • MABP担当アドバイザー・吉川の印象を教えてください。

    吉川さんに初めてお会いした時、第一印象は「若くてやり手の方だな」というものでした。

    実を言うと、私のところには以前から、他のM&A仲介会社さんからDMや電話営業が、それこそうんざりするほど来ていました。DMは今でも月に20通は届くほどで、実際に担当者の方とお会いして食事を共にしたこともあったものの、最終的にはすべてお断りしてきました。

    そんな折、1社目との交渉が白紙に戻ったタイミングで、人づてに吉川さんを紹介されたんです。あの出来事がなければ吉川さんとお会いすることはなかったでしょうし、まさに切っても切れない「ご縁」を感じずにはいられませんでしたね。

    そもそも、吉川さんじゃなかったら今回の話は進んでいなかったでしょう。そう思えるほど、彼には深く信頼を寄せています。

M&Aの決断

  • ご成約までの経緯を教えてください。

    吉川さんと初めてお会いしたのは、2025年7月頃のことです。そこから話は驚くほどスムーズに進み、同年9月には今回の譲受企業である株式会社ベストキャピタルとのトップ面談が実現しました。

    その後、細かな調整を経て、2026年1月21日に無事成約式を執り行い、株式譲渡という形で、長年守り続けてきた会社を次世代へ託す契約を終えられました。

    実は当時、私のところには「貴社を買収したい」という、他社さんからの熱烈なお話が複数舞い込んでいたんです。そんな引く手あまたな状況下で、これほど早く、かつ納得感のある成約に至ったことは、私にとってもベストな選択だったと思っています。

  • M&Aの際に重きを置いた点を教えてください。

    相手が「本当に信用できる会社かどうか」という一点に尽きます。それは、お相手の企業はもちろん、M&A仲介会社に対しても同じです。

    現在、日本には数千社ものM&A仲介会社が存在しています。正直に申し上げて、私も最初は懐疑心を抱いていましたが、MABPの吉川さんに対しては、やり取りを重ねる中で揺るぎない信頼を置いていました。

    その吉川さんが紹介してくれたのが、株式会社ベストキャピタルの皆さんです。経営陣の面々と実際にお会いしてみると、非常に真面目な方々ばかりで、本当に安心感を覚えましたね。

    彼らの事業に対する強い意欲や、会社の将来を真剣に考える姿勢を目の当たりにして「ここなら任せられる」と確信しました。それもあって、他社との比較検討は一切行っていません。ベストキャピタルさん一本に絞り、このご縁を大切に話を進めてもらいました。

  • M&Aの際の心配や懸念されていた点を教えてください。

    私の性格として、一度こうと決めたら、後になってあれこれ迷うことはありません。決断した後は前だけを向くようにしているので、今回のM&Aを進めるにあたっても、大きな心配や懸念を抱くことは全くありませんでした。

    何より、アドバイザーである吉川さんを心から信頼していましたので「任せておけば大丈夫だ」という強い確信がありました。今回の成約において、彼の功績は非常に大きいと感じています。

  • 譲受企業 株式会社ベストキャピタルさまの第一印象について教えてください。

    最初にベストキャピタルの皆さんとお会いしたときは、代表者をはじめ、皆さん非常に「お若いな」というのが率直な第一印象でした。

    しかし、実際に言葉を交わしてみると、その若さとは裏腹に、皆さん驚くほどしっかりとした芯を持っていらっしゃることが伝わってきたんです。

    長年、数えきれないほどの人間を観察してきた私の目から見ても、彼らは非常に真面目で、誠実な人たちでした。単に数字や理屈を並べるのではなく、事業に対する真摯な情熱が感じられました。

  • 決め手(決意)となったポイントを教えてください。

    今回の決断を下すにあたり、私なりに十分な時間をかけて考え抜きました。一度決めたら迷わない性格ですが、それでも決して安い取引ではありませんから。

    決め手はやはり、ベストキャピタルさんの経営陣の皆さんと実際にお会いして、直接言葉を交わしたことです。直感的に「この会社なら信用できる。彼らとならうまくいくだろう」と心から思えたのが、大きな後押しとなりましたね。

    投資会社やファンドの中には、どうしても短期間での転売を目論んでいるところが多く、なかなか信用がおけないという話も耳にします。しかしベストキャピタルさんは、それらの組織とは一線を画す経営方針(永続保有)をお持ちでした。

    引き合わせてくださった吉川さんも「彼らは他社とは違い、会長の思いと重なる部分がある」と選定の理由を丁寧に説明してくれました。それが、最終的な決意につながりましたね。

M&Aの振り返りと展望

  • M&Aを終えられて、感想を教えてください。

    「これで会社が残っていく」と、心からホッとしています。

    今回の決断に際しては、周囲の方々からもさまざまな助言を受けました。私自身も思うところがなかったわけではありませんが、最優先事項は「会社を残す」こと。自らの信念に従って下した決断ですから、一片の悔いもありません。

    何より、これほどスムーズに成約を終えられたのは、ひとえにアドバイザーである吉川さんのご尽力があったからです。彼が粘り強く交渉してくれたおかげで今日を迎えていると、本当に感謝しています。

    それから、私にはライフワークとして目指してきた「業界全体のイメージアップと信頼の確立」という目標がありました。これからは私のバトンを引き継いだベストキャピタルさんが、研修や教育を通じて調査員の質を高め、この業界をより良いものへと変えていってくれることを切に願っています。

  • 今後の展望をお聞かせください。

    今でもほぼ毎日、事務所に顔を出して、ベストキャピタルの皆さんと毎日顔を合わせています。やはり、じっとして自宅にいても仕方がありませんからね。

    調査業界の要職については、すでに表立った活動からは退いています。これからは、私がこれまで培ってきた「人と人との縁」をつなぐ活動に、より一層力を入れていきたいですね。

    その一つが、15年前に立ち上げた「日韓経済交流協会」での活動です。現在も私が会長を務めていて、昨年は日韓国交正常化60周年の記念イベントを催しました。また、1983年に発足させた「明友会」も私の人生に欠かせない大切な場所です。地域社会への奉仕活動を目的にスタートした会で、先日の会合で実に307回目を数えました。

    どちらも長く続けてこられたのは、集まってくれる素晴らしい仲間たちのおかげです。

    私の人生を振り返れば、今の自分があるのはすべて「人との縁」があったからこそだと思っています。これからも、こうした場を絶やすことなく、大切に守り続けていきたいですね。

  • M&Aを検討されている経営者様に一言アドバイスをお願いします。

    世の中では後継者不足が大きな問題となっていますが、私は決して断念してほしくないと思っています。会社を大切に引き継いでくれる相手は、この広い世の中に必ず存在するからです。

    だからこそ、希望を捨てずに「会社を存続させる方法」を考え抜く。その有力な手段がM&Aなので、1つの選択肢として視野に入れ、経営のあり方を考えていけば、絶対に存続できます。

    「後継者がいないから無理だ」と諦めるのではなく、まずは「必ず存続させるのだ」という強い気概を持つこと。私はその大切さを、日々お会いする経営者の方々にもお伝えしています。

    経営者は、特に高齢になるほどその悩みは深く孤独なものです。実際に85歳でM&Aを経験した私のメッセージが、1人で悩んでいる皆さんの励みになれば、これほど嬉しいことはありませんね。

会社情報

企業名
株式会社ホリエ総合調査
代表者
堀江俊通
所在地
〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内2丁目17番6号 丸の内ホリエビル
M&Aで達成した内容
事業発展、事業継続
詳細業種
調査業務全般(主は採用調査業務)
ホームページ
http://www.horie-research.co.jp/

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