
老舗を守り続けた五代目の決断。M&Aで新たな一歩を踏み出す。
株式会社山田木材
代表取締役社長 山田 昌弘氏
幼いころより身近だった、老舗企業を引き継ぐ

山田様のご経歴をお聞かせください。
私は富山県で生まれ育ちました。祖父が社長、父が専務を務める「株式会社山田木材」の家に生まれたため、子どものころから家業の存在は常に身近なものでしたね。
大学を卒業した後は、大手の建材商社に「出向」し、見習いとして7年ほど働きました。なぜ出向なのかというと、実は高校生のころに父に連れられて役所で印鑑登録を済ませ、その時点で山田木材の役員として名前を連ねていたんです。もちろん無報酬でしたが、大学卒業時にはすでに会社に籍があったんですよ。
こうした経緯もあり、子どものころから自然に「家業を継ぐ」という意識を持つようになりました。小学校の卒業文集にも「将来の夢」としてそう書いたくらいで、他の選択肢はないと思っていました。その文集には、なぜか「給料20万円」とまで書いていましたが(笑)。
ただ、両親から「会社を継いでくれ」と直接言われたことは一度もありません。どうも父は、イヤイヤ継いだ経緯があったらしく、自分の子どもには強制したくなかったのでしょう。一方で、祖父母からは「お前は継ぐんだよ」と言われ続けて育ちました。
結果的に2016年、私は山田木材の5代目として社長に就任しました。それまで社長を務めていた父は会長職に退き、私がバトンを受け取ることになったのです。
大学を卒業した後は、大手の建材商社に「出向」し、見習いとして7年ほど働きました。なぜ出向なのかというと、実は高校生のころに父に連れられて役所で印鑑登録を済ませ、その時点で山田木材の役員として名前を連ねていたんです。もちろん無報酬でしたが、大学卒業時にはすでに会社に籍があったんですよ。
こうした経緯もあり、子どものころから自然に「家業を継ぐ」という意識を持つようになりました。小学校の卒業文集にも「将来の夢」としてそう書いたくらいで、他の選択肢はないと思っていました。その文集には、なぜか「給料20万円」とまで書いていましたが(笑)。
ただ、両親から「会社を継いでくれ」と直接言われたことは一度もありません。どうも父は、イヤイヤ継いだ経緯があったらしく、自分の子どもには強制したくなかったのでしょう。一方で、祖父母からは「お前は継ぐんだよ」と言われ続けて育ちました。
結果的に2016年、私は山田木材の5代目として社長に就任しました。それまで社長を務めていた父は会長職に退き、私がバトンを受け取ることになったのです。
継承に至るまでには、そんな経緯があったんですね。事前に老舗企業だと伺っているのですが、山田木材のルーツについて、教えていただけますか。
当社の創業は1892年に遡ります。当時は山を所有しており、そことは別に街なかに不動産を購入しました。結果的に、その購入した場所が創業の地になります。そして、その場所で、山から伐採した木材を販売したというのが当社の始まりのようです。しかしながら、戦争を挟んだ影響もあってか詳細な記録が残っておらず、具体的な経緯は分かっていません。
推測の域を出ませんが、創業の地を購入した時点で、すでに事業を始めていたと考えられます。その山の正確な場所も、現在では分からなくなってしまいました。同じ地域に住んでいたであろう親戚とも交流が途絶えており、詳細を辿るのは難しい状況です。
実際には、もっと古くから事業を行っていた可能性もありますが、記録が残っている「不動産を購入した年」を創業年としました。創業当初は丸太を中心に取り扱っていたようですが、現在は建築資材がメインです。
推測の域を出ませんが、創業の地を購入した時点で、すでに事業を始めていたと考えられます。その山の正確な場所も、現在では分からなくなってしまいました。同じ地域に住んでいたであろう親戚とも交流が途絶えており、詳細を辿るのは難しい状況です。
実際には、もっと古くから事業を行っていた可能性もありますが、記録が残っている「不動産を購入した年」を創業年としました。創業当初は丸太を中心に取り扱っていたようですが、現在は建築資材がメインです。
実に130年もの歴史があるんですね!現在の事業内容について、お聞かせください。
現在、当社はいわゆる「問屋」として、工務店やハウスメーカーに住宅建築資材を卸売りしています。建材は商品が大きく、取り扱う量にもよりますが、広い敷地や倉庫が必要になってきます。それに対応できるのが、当社の特色ですね。
また、富山県はコンパクトな県で、当社はその中央部に位置する富山市に拠点を構えています。そして県内を東西に貫く国道8号線にも近いため、配送の便が非常に良好です。この立地の良さも、当社の大きな強みとなっています。
また、富山県はコンパクトな県で、当社はその中央部に位置する富山市に拠点を構えています。そして県内を東西に貫く国道8号線にも近いため、配送の便が非常に良好です。この立地の良さも、当社の大きな強みとなっています。
山田様が会社を受け継いでから、山田様が特に大事にされてこられたものは何でしょうか?
私の祖父の時代から、「社員は家族だ」という思いが根底にあったようです。
例えば、祖父は社員のお子さんの誕生日にケーキを用意していたと聞いています。実際にその様子を見たわけではありませんが、何年か前に定年退職された社員の方がそれを覚えていて、懐かしそうに話してくれましたね。社員を思いやる姿勢として、象徴的な取り組みだと感じます。
残念ながら、その風習はお子さんをもつ社員がいなくなったタイミングで自然消滅してしまったようです。しかし、今でも社員同士の距離感は近いですよ。お互いに顔が見える関係性を大切にしてきたおかげかもしれません。
我々のような規模感の会社では、社員同士が家族的な付き合いをするのが当たり前だったと思います。ただ、社会全体の価値観が少しずつ変わり、そういった親密なつながりを否定するような風潮が広がり、少し寂しく感じますね。
私が社長になってからも、祖父には及びませんが「社員同士のつながりを大事にしたい」という思いは受け継いでいます。その気持ちが、会社の雰囲気を支えているのではないでしょうか。
例えば、祖父は社員のお子さんの誕生日にケーキを用意していたと聞いています。実際にその様子を見たわけではありませんが、何年か前に定年退職された社員の方がそれを覚えていて、懐かしそうに話してくれましたね。社員を思いやる姿勢として、象徴的な取り組みだと感じます。
残念ながら、その風習はお子さんをもつ社員がいなくなったタイミングで自然消滅してしまったようです。しかし、今でも社員同士の距離感は近いですよ。お互いに顔が見える関係性を大切にしてきたおかげかもしれません。
我々のような規模感の会社では、社員同士が家族的な付き合いをするのが当たり前だったと思います。ただ、社会全体の価値観が少しずつ変わり、そういった親密なつながりを否定するような風潮が広がり、少し寂しく感じますね。
私が社長になってからも、祖父には及びませんが「社員同士のつながりを大事にしたい」という思いは受け継いでいます。その気持ちが、会社の雰囲気を支えているのではないでしょうか。
木材業界の現在地と課題。時代の変化をどう乗り越える?

素敵な取り組みですね。近年だと、木材不足が取り上げられますが、山田様は木材を使う魅力や価値をどのようにお考えですか?
木材の最大の魅力は、温かみや味わい、そしてその多様な表情ですね。自然の木材には1つとして同じ木目がなく、それぞれが個性を持っています。いろいろな表情を楽しめるのが、木材の強みですね。
最近では、木目が均一なプリント素材が増えてきています。一見、均質で使いやすそうに見えますが、それでは自然素材が持つ深みや独特の風合いを味わうことはできません。
一方で、自然の木材には節や抜けなどの「欠点」とされる部分があり、それが原因でクレームになることもあります。しかし、そうした点も含めて木材の奥深さだと感じますね。
そもそも、木材の評価は買い手によって大きく異なるんですよ。「節があって味がある」と喜んでいただける方もいれば、「不良品だ」と捉える方もいます。銘木で作られた製品も、価値を見出す人がいれば、ただの木屑と見る人もいる。価値観が大きく分かれる商品なんです。
木材は完全に同じものが存在しないからこそ魅力的であり、その唯一無二の価値をどのように活かすかが重要だと考えています。
最近では、木目が均一なプリント素材が増えてきています。一見、均質で使いやすそうに見えますが、それでは自然素材が持つ深みや独特の風合いを味わうことはできません。
一方で、自然の木材には節や抜けなどの「欠点」とされる部分があり、それが原因でクレームになることもあります。しかし、そうした点も含めて木材の奥深さだと感じますね。
そもそも、木材の評価は買い手によって大きく異なるんですよ。「節があって味がある」と喜んでいただける方もいれば、「不良品だ」と捉える方もいます。銘木で作られた製品も、価値を見出す人がいれば、ただの木屑と見る人もいる。価値観が大きく分かれる商品なんです。
木材は完全に同じものが存在しないからこそ魅力的であり、その唯一無二の価値をどのように活かすかが重要だと考えています。
木材の価値は、人によって異なるんですね。そんな木材を取り巻く環境は現在、どのように変化しているとお感じですか?
木材全体の需要は、以前より確実に小さくなってきています。その一方で「国産材や県産材を使いましょう」という国や県の政策の影響もあって、地元の木材を使う動きが増えてきているのも事実です。特に地域密着型のプロジェクトでは、そうした流れが顕著ですね。
ただ、マクロ的に見ると、海外の森林火災などの影響による「ウッドショック」が起き、木材の需給は非常に不安定な状況が続いています。そのせいで、必要な材料がなかなか手に入らない。
物価高騰の影響も大きいですね。一般的な製品の価格は、一度上がるとなかなか下がらないものですが、木材に関しては例外です。業界全体として、売れないという状況に直面するとすぐに価格を下げてしまう傾向にあります。希少価値のある材料を除けば、木材の価値を正しく売り出すのが苦手で、激しい価格競争が起きてしまうのです。
以前の木材業界では、職人が自ら目利きした上で「これは良い品だから、この価格で売る」と自信を持って判断していた時代もありました。父の世代より上の方々は、そうした売り方をしていたようです。今はその感覚が薄れつつあり、そこに業界の課題を感じています。
ただ、マクロ的に見ると、海外の森林火災などの影響による「ウッドショック」が起き、木材の需給は非常に不安定な状況が続いています。そのせいで、必要な材料がなかなか手に入らない。
物価高騰の影響も大きいですね。一般的な製品の価格は、一度上がるとなかなか下がらないものですが、木材に関しては例外です。業界全体として、売れないという状況に直面するとすぐに価格を下げてしまう傾向にあります。希少価値のある材料を除けば、木材の価値を正しく売り出すのが苦手で、激しい価格競争が起きてしまうのです。
以前の木材業界では、職人が自ら目利きした上で「これは良い品だから、この価格で売る」と自信を持って判断していた時代もありました。父の世代より上の方々は、そうした売り方をしていたようです。今はその感覚が薄れつつあり、そこに業界の課題を感じています。
木材というと高級なイメージを持つのですが、意外です。現在の建材卸売業界において、他にも業界全体が抱えている課題はありますか?
他社の現状は正直なところ分かりませんが、業界全体として、やはり「人口減少の影響」が大きいと感じています。住宅の着工数が減少している中、業界に従事する会社数はさほど減っていないんですよ。
約25年前、日本全国の年間住宅着工数は160万棟程度ありました。しかし、現在では80~90万棟ほどで、ほぼ半減しています。一方で、倒産や廃業による減少があるものの、新規で参入する会社もあるため、業者数自体は横ばい。結果として、1社あたりの取り扱い数は確実に減少しています。
こうした状況の中、リフォーム需要は堅調で、今後も伸びると見込まれています。我々もモノを売るだけではなく、工事を伴う案件を増やし、材料と施工の両方で収益を確保していくことが必要でしょう。この点も、業界全体の課題ですね。
また、建築士の資格を持つ人の数も飽和状態です。毎年何万人もの方が資格を取得していますので、こちらも総数としては横ばいで推移しています。こうした構造的な課題に、業界としてどのように対応していくかが、今後のカギになると思いますよ。
約25年前、日本全国の年間住宅着工数は160万棟程度ありました。しかし、現在では80~90万棟ほどで、ほぼ半減しています。一方で、倒産や廃業による減少があるものの、新規で参入する会社もあるため、業者数自体は横ばい。結果として、1社あたりの取り扱い数は確実に減少しています。
こうした状況の中、リフォーム需要は堅調で、今後も伸びると見込まれています。我々もモノを売るだけではなく、工事を伴う案件を増やし、材料と施工の両方で収益を確保していくことが必要でしょう。この点も、業界全体の課題ですね。
また、建築士の資格を持つ人の数も飽和状態です。毎年何万人もの方が資格を取得していますので、こちらも総数としては横ばいで推移しています。こうした構造的な課題に、業界としてどのように対応していくかが、今後のカギになると思いますよ。
そんな厳しい環境下で、これまで会社を経営してこられた山田様が、最も大変だと感じたことは何でしょうか?
一番苦労したのは、会長と社員の意見の橋渡しですね。会長も社員もそれぞれの立場から会社のことを考えているのですが、やはり意見が食い違うことは多々ありますから。
今年80歳になる会長の経験や知識は、会社にとって非常に貴重なものです。ただ、時代の変化とともに、かつてのやり方が現代のビジネス環境では通用しない場合もあります。この点について、私は会長の意見を尊重しつつ、社員も納得できる方向性を見出すよう心を砕いてきました。
このような意見の相違は、どんな会社でも少なからずあるのではないでしょうか。特に、会長のような立場にある方々と社員とでは、歩んできた時代や経験してきたマクロ環境が異なるため、考え方に隔たりが生じることも少なくありません。
さらに、会長から見ると私たちは「次世代の担い手」ではありますが、まだまだ「若輩者」に映るんだと思います。そうした中で、引退のタイミングを見極めるのは会長にとっても難しい判断だったのではないでしょうか。
今年80歳になる会長の経験や知識は、会社にとって非常に貴重なものです。ただ、時代の変化とともに、かつてのやり方が現代のビジネス環境では通用しない場合もあります。この点について、私は会長の意見を尊重しつつ、社員も納得できる方向性を見出すよう心を砕いてきました。
このような意見の相違は、どんな会社でも少なからずあるのではないでしょうか。特に、会長のような立場にある方々と社員とでは、歩んできた時代や経験してきたマクロ環境が異なるため、考え方に隔たりが生じることも少なくありません。
さらに、会長から見ると私たちは「次世代の担い手」ではありますが、まだまだ「若輩者」に映るんだと思います。そうした中で、引退のタイミングを見極めるのは会長にとっても難しい判断だったのではないでしょうか。
それは、他社さんでもよく耳にするお話ですね。社員の意見などを収集する際、気を配っておられたことはありますか?
社員の意見を聞く際には、まず「相手の話をきちんと最後まで聞く」ことを心掛けていました。途中で話を遮らず、一度すべてを受け止める姿勢が大切だと思います。その上で、意見に対して自分の考えや反論があれば、話を聞き終わった後に丁寧に返答するようにしていますね。
また、社員の意見が至極真っ当で有益だと感じた場合は、積極的に取り入れてきました。意見を反映させることは、社員を尊重するだけでなく、会社の成長にもつながると考えています。
また、社員の意見が至極真っ当で有益だと感じた場合は、積極的に取り入れてきました。意見を反映させることは、社員を尊重するだけでなく、会社の成長にもつながると考えています。
”一歩前に出る勇気があれば、きっと何かが始まる”

これまで事業を営む中で、自分を支えてきた考え方や価値観についてお聞かせください。
『一歩前に出る勇気があれば、きっと何かが始まる』という言葉があります。これは、25年ほど前、北海道がはじめたイメージアップキャンペーン「試される大地。」のキャッチコピーで、当時、北海道国際航空(現:AIRDO)という小さな航空会社が保有する旅客機の機体にも書かれていました。この言葉に、とても惹かれました。
やはり、何ごとも実際にやってみなければ何も始まりません。あれこれと考えたり心配したりするのも大事ですが、結局、行動を起こしてみないと結果は分からない。この考え方が、自分の中で一貫した信念になっています。
M&Aベストパートナーズ(以下MABP)さんのお導きで無事に終わったM&Aについても、実はこの言葉に背中を押されての決断だったんです。
「話を聞くだけでも」と思って半年ほど前、MABPさんにメールを送ったところからM&Aが動き出します。先ほどの言葉に支えられながら、これまでM&Aの交渉を進めました。やはり行動を起こすことで道は開けるのだと、改めて実感しています。
余談になりますが、他の仲介会社さんと話を進めていた中、私のもとに届いたMABPさんからのDMは何かが違うと感じました。他社さんのDMは不特定多数に送っているような内容でしたが、MABPさんのそれは、当社に宛てて具体的な案件を持っていそうな印象を受けたんですよ。
やはり、何ごとも実際にやってみなければ何も始まりません。あれこれと考えたり心配したりするのも大事ですが、結局、行動を起こしてみないと結果は分からない。この考え方が、自分の中で一貫した信念になっています。
M&Aベストパートナーズ(以下MABP)さんのお導きで無事に終わったM&Aについても、実はこの言葉に背中を押されての決断だったんです。
「話を聞くだけでも」と思って半年ほど前、MABPさんにメールを送ったところからM&Aが動き出します。先ほどの言葉に支えられながら、これまでM&Aの交渉を進めました。やはり行動を起こすことで道は開けるのだと、改めて実感しています。
余談になりますが、他の仲介会社さんと話を進めていた中、私のもとに届いたMABPさんからのDMは何かが違うと感じました。他社さんのDMは不特定多数に送っているような内容でしたが、MABPさんのそれは、当社に宛てて具体的な案件を持っていそうな印象を受けたんですよ。
その折は、MABPも大変お世話になりました。M&Aと聞くと「騙されるのではないか」と不安になる方も多いようです。山田様はどのように感じられましたか?
正直に言えば、「騙されるのではないか」という思いが全くなかったわけではありません。
それでも、MABPさんと出会った時は、すでに他の仲介会社さんとも付き合いがありましたので、どちらかというと「新たにもう1社増えた」という感覚の方が強かったですね。
M&Aに対する不安や疑念は、きっと誰しも少なからず持つものだと思います。ただ、複数の選択肢があることで視野が広がり、比較する中で信頼を感じられる相手を選べたのは良かったと感じていますよ。
それでも、MABPさんと出会った時は、すでに他の仲介会社さんとも付き合いがありましたので、どちらかというと「新たにもう1社増えた」という感覚の方が強かったですね。
M&Aに対する不安や疑念は、きっと誰しも少なからず持つものだと思います。ただ、複数の選択肢があることで視野が広がり、比較する中で信頼を感じられる相手を選べたのは良かったと感じていますよ。
M&Aは無事に成立しました。今後の会社の展望について、どのようにお考えですか。
譲受会社であるジャパン建材さんは、全国展開している業界最大手ですが、意外なことに富山エリアではあまりシェアを持っていません。そのため、当社が保有する大きな倉庫や事務所を上手く活用することで、県内でのシェア拡大に貢献できると考えています。
富山エリアでの存在感を強め、地元の建材需要をしっかりと押さえることで、ジャパン建材さんの強みをさらに活かし、地域に根ざした事業展開を進めていけるのではないでしょうか。当社がこれまで築いてきたネットワークや経験を最大限に活かしながら、富山の建材業界に新たな風を吹き込めたらいいですね。
富山エリアでの存在感を強め、地元の建材需要をしっかりと押さえることで、ジャパン建材さんの強みをさらに活かし、地域に根ざした事業展開を進めていけるのではないでしょうか。当社がこれまで築いてきたネットワークや経験を最大限に活かしながら、富山の建材業界に新たな風を吹き込めたらいいですね。
本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。最後に、M&A後の率直なお気持ちをお聞かせいただけますか。
「肩の荷が下りた」というのが、正直な気持ちです。長年、会長である父の働く姿を見てきたこともあって「もう資金繰りの心配をしなくていい」と思うと、本当に気が楽になりましたね。
ただ一方で、今後はサラリーマンとして働いていくことになるので、少し不安も感じています。というのも、私はこれまで普通に雇われて働いた経験がほとんどなく、その働き方に馴染めるかどうか心配なんですよ。
調印式は済みましたがクロージングはまだなので、今後については、全てが終わってからじっくり考えていきたいと思っています。会社の経営は本当に大変だったので、これからは少し肩の力を抜いて、自分が楽しいと思えることに取り組んでいきたいですね。
ただ一方で、今後はサラリーマンとして働いていくことになるので、少し不安も感じています。というのも、私はこれまで普通に雇われて働いた経験がほとんどなく、その働き方に馴染めるかどうか心配なんですよ。
調印式は済みましたがクロージングはまだなので、今後については、全てが終わってからじっくり考えていきたいと思っています。会社の経営は本当に大変だったので、これからは少し肩の力を抜いて、自分が楽しいと思えることに取り組んでいきたいですね。
COMPANY INFO会社情報
- 企業名
- 株式会社山田木材
- 代表者
- 山田 昌弘
- 所在地
- 富山県富山市上飯野15番地
- 設立
- 1958年
- 事業内容
- 木材及び建築資材の販売事業