関わるすべての可能性を広げる。プロサッカー選手の経験を経て、アスリートの未来をつなぐ事業へ

関わるすべての可能性を広げる。プロサッカー選手の経験を経て、アスリートの未来をつなぐ事業へ

株式会社Ambition22
代表取締役
羽生 直剛氏

『キャプテン翼』に憧れてサッカーの世界へ。オシム監督に出会うまで

『キャプテン翼』に憧れてサッカーの世界へ。オシム監督に出会うまで
※Ambition22 公式HPより引用


株式会社Ambition22で最高経営責任者を務める羽生 直剛氏に伺います。幼少期に『キャプテン翼』に影響を受けてサッカーを始めたとのことですが、そこからプロになるまではどのような経緯だったのでしょうか。

1979年に千葉県に生まれ、小さい頃から『キャプテン翼』に憧れてサッカーを始めました。
主人公の翼がもつ熱い心とサッカーにかける情熱、仲間との絆に強く惹かれましたね。
地元の少年団で小学校1年生からサッカーを始め、その後、地域の公立中学校のサッカー部で3年間活動しました。


八千代高校を選んだ背景にはどのような理由がありましたか?

高校はサッカーの強豪校に進学したいと思い、はじめは市立船橋高校や習志野高校を考えていました。
しかし最終的に八千代高校に進学したのは、プレイヤーとして成長できる環境や、個々の才能を伸ばしつつ、チーム一丸となって戦う精神があると感じたからです。

その当時、八千代高校は古豪と言われていました。
今もこの選択をして良かったと思っています。


サッカーを始めてから、特に印象に残っている困難や挑戦はありましたか?

サッカーを始めてからずっと「プロになる」という夢を追ってきましたが、簡単ではありませんでした。
特に学生の頃は、技術的な壁に直面したり選抜チームに選ばれなかったりという経験が多々あったし、「お前みたいな奴はプロになれない」と言われたこともありますね。
それでもやめたいと思ったことはありませんでした。とにかく毎日サッカーがしたかったからです。


大学を卒業してプロの道に進んでから、オシム監督との出会いが人生を変えたと伺っています。

プロの道に進んでからは、主にジェフ千葉とFC東京でプレーしていました。
そんななか訪れたオシム監督との出会いは、私にとってサッカーだけでなく人生の指針を与えてくれるものでした。
彼の哲学は、単に技術や戦術の向上だけでなく、プレイヤー1人ひとりが自立し、考え、成長できるような環境を作ることにあったんです。
オシム監督のもとで過ごした日々は、技術的な向上はもちろん、精神的な成長もできた重要な時期でしたね。
彼のもとだったからこそ、サッカー選手として16年ものあいだ活動できたと思っています。


オシム監督との出会いで、具体的にどのような影響がありましたか?

彼に出会うまでは、自分がプロのサッカー選手として目指せるラインに、無意識のうちに限界を設けていたんです。
同年代の選手が優秀だったし、周りからも「お前みたいな奴は大体3年で終わる」と言われていました。
でもそんな私に、オシム監督は「なぜ自分で限界を勝手に決めているんだ?」と言ってくれました。
そして「十分に優秀な選手になれる」と、チャンスを掴むために背中を押してくれたんです。

その結果、もっと自由にもっと大胆に、自分のスタイルでプレイすることができるようになりました。
彼が教えてくれた「現状に満足せず挑戦することの大切さ」が、今も私の本源にあると感じています。

会社立ち上げのきっかけは、高みへのチャレンジを続けるため

会社立ち上げのきっかけは、高みへのチャレンジを続けるため
プロサッカー選手の経験を経て、スカウトの仕事をしていた時期もあると伺っています。

38歳でプロを引退し、その後2年間はFC東京のスカウト担当として、高校生と大学生を対象に新たなプロ候補を見つける仕事をしました。
スカウトの仕事はとても良い経験になったし、それまで社会のことを知らなかったので「こうして会社って成り立っているんだ」ということも学べたと思います。
ただその環境の中で、私が望んでいたチャレンジできる機会や、自分らしさを追求することに限界を感じ始めていたんです。
特に働き方や考え方において、周囲の人たちとの価値観の違いを感じるようになっていましたね。
それで「自分なりのチャレンジをしてみたい」と強く思うようになりました。


会社を立ち上げることを決めたきっかけは何だったのでしょうか?

きっかけとなったのは、スカウト時代にオシムさんと会ったことです。
彼から「もっと上を見ろ。空は果てしない」という言葉をもらったんです。
それが私にとって大きな刺激となり、新たなチャレンジをする勇気をもらいました。
これをきっかけに、2020年2月1日に会社を立ち上げるという形になったというわけです。


『株式会社Ambition22』を立ち上げた背景には、どのような想いがありますか?

私たちの会社では、主にスポーツ関連のビジネスに注力しています。
アスリートのサポートや地域スポーツの振興、さらにはスポーツを通じた地域貢献など、幅広い活動を行っている会社です。
これらはすべて、アスリートや地域が抱えるさまざまな問題に対して、私たちができる形で解決策を提供しようという想いから始まりました。


手がける事業はどのようにして決めてきたのですか?

まずは自分の強みを活かせる事業を模索しながら、いくつかのアイディアを試してきました。
例えば、スポーツ関連のイベント企画やアスリート向けのサポート事業などです。
すべて自分が体験してきたこと、感じてきたことから生まれたもので、「これはできるかもしれない」というものを手探りで進めてきました。
結果として、今ではそれぞれの事業が形を成し始めており、次のステップに進む準備ができている状態です。


『株式会社Ambition22』が手がける事業内容について詳しく教えてください。

私たちは主にスポーツ界で新しい価値を創造することを、事業の目的としています。
事業内容としては、アスリートサポート、スポーツイベントの企画・運営、地域スポーツの振興、そして企業や地域社会とスポーツの架け橋となるようなプラットフォームの提供ですね。

アスリートサポートでは、選手個人のキャリアプランニングやメンタルサポート、そしてトレーニングや栄養面のアドバイスなど、スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう全面的にバックアップしています。

スポーツイベントの企画・運営では、地域の子供たちが参加できるサッカー教室や、プロ選手を招いたトークイベントなどを通じて、スポーツの楽しさや大切さを伝える活動を行っています。
これらのイベントを通じて、地域社会とスポーツのつながりを強化し、より多くの人々にスポーツの価値を伝えていきたいと考えています。

その他にも、オシムさんのチームビルディング技術を参考にした組織開発コンサルティングや、スポーツ領域の新規事業開発も手掛けています。


事業を行う上で、大切にしている価値観は何ですか?

私がビジネスにおいて大切にしているのは、正直さと誠実さです。
これは私自身の信念であり、同時に私たちの会社のバリューにも反映されています。
例えば、ビジネスを進める上で短期的な利益を追求するよりも、長期的な信頼関係を築くことを優先します。
常に正直であることが、結果的には会社の価値を高め、仲間を増やし、持続可能な発展を実現すると信じているからです。


その価値観はどこから来ているのですか?

幼い頃に父から「正直者であれ」という教えを受け、それが心に刻まれているんです。
普段怒ることのない父でしたが、私が嘘をついたときは厳しく怒ってくれました。
その時に、嘘をつかないことの重要性を強く感じたんです。

父だけでなく、母やオシム監督からも多くのことを学びました。

チームの魅力は活気と風通しの良さ。コミュニケーションで互いの強みを活かす

チームの魅力は活気と風通しの良さ。コミュニケーションで互いの強みを活かす
『株式会社Ambition22』のマーケティングチームは特に活気があり、ほかの部署とは異なる雰囲気を持っていると感じますが、その魅力はどのようなところにあると思いますか?


そうですね。
まだ会社全体としては硬い感じがしますが、私たちのチームは活気があり、真面目ながらもフレンドリーな雰囲気があります。
最大の魅力は、明るさと風通しの良さ、チーム全体で成果を上げようとする文化だと思います。
チームにはそれぞれの個性を大事にする文化があり、各メンバーが自分の意見を自由に言い合えるオープンな環境があります。

私たちはみんなの長所を活かしながら、苦手な部分はチームメンバーに担ってもらうようにして、それをチームの成果に繋げているんです。


チーム文化を形成する上で特に大切にしていることはありますか?

私たちのチームでは、コミュニケーションをもっとも大切にしています。
活発なコミュニケーションを通じて、お互いの強みを理解し、それを活かす文化を育んでいるんです。
ただ最近は、どのようにコミュニケーションをとるか、そのなかでどうやって責任感を持たせるかということも大切だと思っています。

寄り添うだけではなく、「今のはここがよかった」「今のはここがよくなかった」とか伝えるのが、本当の意味でのコミュニケーションです。
そういったコミュニケーションを通して、「僕はこの強みでいきます」というのを見つけてもらいたいと考えています。


今後のチームの展望について教えてください。

私たちのチームはまだ発展途中ですが、今後はより一体感を持って、ともに成長していくことを目指しています。
新しいメンバーが加わったときにも、「こうしたほうがいい、なぜならこうだから」と道を示して、チームの一員としてなってもらえるような環境を整えたいですね。
チームとしての目標を達成するために、それぞれのメンバーが自分の強みを理解して、最大限にその能力を発揮できるような体制を作っていきたいと思っています。
これからもっといいチームになっていくと信じています。


『株式会社Ambition22』の仕事のなかで、やりがいを感じる瞬間はいつですか?

やりがいを感じるのは、チームで協力してなにかを成し遂げたときです。
やはり目標に向かって一丸となってチャレンジして、その結果が出たときには、大きな達成感を感じますね。
チャレンジすることの素晴らしさを僕は感じ取っているし、それをメンバーにも分かってほしいなと思います。
そういった経験を通して、メンバーと一緒に成長していけることも、私にとって大きなやりがいとなっています。

まずはチームの拡大、そしてメンバーの強みが生きる事業展開を目指したい

まずはチームの拡大、そしてメンバーの強みが生きる事業展開を目指したい
『株式会社Ambition22』における将来のビジョンについて教えてください。

今後まずは、30人規模のチームに育てることを目指しています。
これはオシム監督がサッカーチームで実現したような、互いを尊重して高め合う文化に影響されていますね。
オシム監督のもとでは、出場機会の少ない30番手の選手もチームにとって重要な存在でした。
私たちも、そのような誰もがいる意味のある一体感を持ったチーム作りを目指しています。


具体的な事業計画について教えていただけますか?

目標としているのは、各メンバーが自身の強みを活かし、同時に地域や社会に貢献できる事業を展開することです。
具体的には、アスリートのキャリア支援も加味した人材派遣会社を私自身が目指しているので、それになりますね。

例えば、メンバーの誰かが「人材紹介って面白いし、稼げると思うからやりたいんです」と言ったら、僕は「じゃあやってみよう」と言いたいと思っています。
そういった経験を通して、成長したり価値を社会で発揮したりできるようになってほしいという思いがあります。


会社として長期的に目指していることは何ですか?

僕自身の思いとしては、生まれ育った千葉県に強い思いがあるので、スポーツと絡めながら、企業や地域を盛り上げていくような存在になりたいと考えています。
そして長期的には、私たちの事業から生まれた成功モデルを千葉県からほかの地域へ、さらには国内外の元アスリートにも広めていくことを目指しています。


成功例を共有することで、ほかの人々も新たなチャレンジを始めるきっかけを提供したいんです。
私たちの取り組みが、地域やスポーツ界全体の発展に貢献し、さらには新たな価値を生み出すことを願っています。


Ambition22の特色として、どのような点を強調したいですか?

私たちは、メンバー1人ひとりが持つ個性と強みを最大限に活かしながら、互いに支え合ってチーム全体の成長を目指しています。
そして私たちの活動を通じて、アスリートだけでなく、地域社会にも貢献していくことを重要視しているんです。
地道な取り組みを重ねることで、持続可能な発展を達成し、多くの人々にインスピレーションを与える存在になりたいですね。

COMPANY INFO会社情報

企業名
株式会社Ambition22
代表者
羽生 直剛
所在地
〒180-0004 武蔵野市吉祥寺本町一丁目5番1号 吉祥寺PARCO8F SkiiMa内
設立
2020年2月1日
事業内容
企業活動サポート、アスリートのネクストキャリア支援、スポーツクラブ支援、企業・自治体とのコラボレーション
ホームページ
https://ambition22.co.jp/